川嶋家文書

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更新日:2025年03月30日

市指定有形文化財(古文書)幸手市郷土資料館

本文書群は、近世(江戸時代)、近・現代(明治時代・大正時代・昭和時代)文書により構成されています。全448点。枝番号を含めると2,088件。うち近世文書が8%、近代文書が92%です。

当該資料は、江戸時代においては惣新田村上澤目喜組の名主、そして明治時代以降では戸長や吉田村長を勤めた川嶋家に伝存した資料群です。

江戸時代の資料では、惣新田村の開発の歴史を伝える資料をはじめ、領主である旗本稲垣家と村との関係を示す資料のほか、上澤目喜組にあった普化宗(虚無僧)寺院の東陽寺の資料があります。明治時代以降の資料では、葛飾県関係資料をはじめ、明治27年(1894)に発生した水害からの復旧工事関係資料のほか、千葉県関宿向河岸と関宿向下河岸(現西関宿)が埼玉県へ管轄変更される時の協議資料があります。さらに、大正時代の吉田村の財政関係資料のほか、多少庵系の俳人「川嶋可水」こと川嶋庫平の文芸活動を示す俳句関係資料があります。

このように、江戸時代から昭和時代まで、市域東部に位置する吉田地区の歴史や文芸・文化を伝える資料群であることから、吉田地区だけでなく、ひいては当市の歴史や文化の解明のためにも必要な資料であり、長く保存し活用すべき重要な資料です。

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