金子家文書
市指定有形文化財(古文書)

旧上吉羽村轡瀬株の金子家に伝えられた、江戸時代から近代にかけての文書・絵図・資料類2,173点である。上吉羽村は、権現堂川右岸に位置する村で、治水関係資料も豊富に含まれている。
また、当村の領主・旗本小堀氏にかかわる史料も多く、当時の領主と村との関係をうかがい知ることができる。
このほか、安政2年(1855)の大地震の被害を伝える史料や、当市域出身で、現在の相撲協会理事長に相当する「筆頭」を長く務めた江戸時代の力士「雷 権太夫」関係史料などがある。
金子家は、江戸時代、代々名主を務め、明治時代以降も副戸長、戸長を務めた旧家である。
とりわけ、信仰心に厚い家柄で、家職として神社奉仕したこともある関係から諸国寺社参詣史料をはじめ、さまざま信仰関係史料が多いことも特徴である。
参考:『幸手市史調査報告書第6集 金子家文書目録』平成6年3月発行
更新日:2024年12月20日