企画展「明治天皇幸手行在所-中村家の資料-」

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更新日:2023年08月03日

天皇が外出することを「行幸(ぎょうこう)」、行先が2か所以上になることを「巡幸(じゅんこう)」といいます。また、天皇が臨時に滞在する場所は、「(あん)在所(ざいしょ)」といわれます。

明治天皇は、明治9年(1876)の東北地方への巡幸と、同14年(1881)の山形・秋田・北海道への巡幸のとき、幸手に宿泊しています。

行在所となったのは、明治9年では、江戸時代に幸手宿本陣だった知久家が、同14年では、幸手宿右馬之(うまの)(すけ)町(現 中1丁目)の中村家でした。

また、明治29年(1896)10月に鷲宮で行われた近衛(このえ)師団の演習天覧のため、3日間、明治天皇の行在所となったのも中村家でした。

在りし日の中村家の正門

こうした中村家と行在所の歴史を後世に伝えるため、昭和8年(1933)4月、同家邸内に「明治大帝行在所御跡」記念碑が建立されます。

さらに、同10年(1935)11月、「史蹟名勝天然紀念物保存法」に基づき、文部大臣は中村家の行在所を「明治天皇幸手行在所」として史蹟(しせき)(明治天皇聖蹟)に指定したのです。

この企画展では、中村家が所蔵する下賜(かし)品「御紋散三ツ組盃」をはじめ、明治天皇幸手行在所ゆかりの品々を展示しました。

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