皇女・和宮、のぼうの城と幸手

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更新日:2020年07月19日

市史講座

平成23年度(2011)の第9回市史講座では、埼玉県内の博物館で注目すべき特別展を担当した学芸員の方に講師をお願いし、日本や埼玉の歴史を踏まえ、そこから見える幸手の歴史について学習の機会を持つことを目的といたしました。
 そこで注目したのが、江戸時代の幕末に第14代将軍・徳川家茂に嫁いだ皇女・和宮の降嫁の旅と、戦国時代の豊臣秀吉の関東出兵における戦いとして有名な忍城水攻めという2つの歴史的な事件をテーマに開催された特別展です。
 いずれも埼玉県が舞台となった、画期的な事件ですが、歴史の教科書や、文学作品(有吉佐和子『和宮様御留』・和田竜『のぼうの城』)にもなっていたりするため、よくご存知の方も多いと思います。

 これらの事件は、幸手市域で直接おこった出来事ではありませんが、京都から江戸に向かう和宮の大行列は、県内の中山道の宿場町を通行し、宿泊した桶川宿(桶川市)で不足する食器や夜具を幸手宿ほかの日光道中の宿場が集めて送っています。また、忍城(行田市)の城主は成田氏ですが、外国府間の吉羽家は、この成田氏の一族という系譜をもつ旧家です。
 いずれも、それらを物語る史料が、和宮の降嫁については『幸手市史』近世資料編2(No121)、そして成田系譜については『幸手市史』近世資料編1(No66)に掲載されていますので、ぜひ一度ご覧ください。

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