日光道中と日光御成道

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更新日:2020年04月30日

 幸手は、江戸時代、幕府が設定した五街道のひとつ「日光道中」の江戸から数えて第6番目の宿場町として栄えました。
 一方、「日光御成道」が上高野村地内(現在の幸手市南2丁目)で合流します。御成道は、徳川家康の霊を祀る日光東照宮に社参する将軍が通行するための将軍専用街道という性格をもっています。

幸手宿の面影を伝える建造物

ガイドが探訪者に説明をしている写真

 幸手宿の面影を伝えるものに、建物があります。現在の商店街の街並みに残る蔵造りの民家はその代表格で、風格ある建物は、街の景観に積み重ねられた時間の厚みを与えています。
 そうした建物のひとつに、2009年11月2日に「岸本家住宅主屋」として、国の登録有形文化財として登録を受けた岸本家住宅(幸手市中2丁目)があります。
 岸本家住宅は、大正時代まで醤油醸造業を営んでいた同家の居宅です。土蔵造り2階建て(一部木造平屋建て)で江戸時代末期に建築された、市域では数少ない貴重な建造物です。

見直そう街の身近な歴史と文化

日差しを浴びる歴史的建造物の岸本家宅の写真

改修前の岸本家住宅主屋

 岸本家宅をはじめ、商店街に残る歴史的な建造物などの旧幸手宿を探訪される市外のみなさんに感想をうかがいました。「江戸や明治の昔の世界への時間旅行が体感できた」と好評でした。

幸手に暮らす私たちは見馴れた商店街の景色ですが、市外のみなさんには新鮮に映り、感動を得たようです。

 幸手市には、多くの人を感動させる文化財という資産がたくさんあります。街道の歴史、宿場の歴史はその一つなのですが、私たち市民が、その価値に気付くこと、見直すことが、大切なのではないでしょうか。

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幸手市郷土資料館

〒340-0125 埼玉県幸手市大字下宇和田58番地4
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