特別展 幸手小学校の歴史 ―資料が受けつぐ明治・大正・昭和の姿-

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更新日:2024年12月21日

幸手市立幸手小学校は、令和3年度に創立150周年を迎えた伝統ある小学校です。

そうした長い歴史をもつ伝統校であることを象徴するように、幸手小学校には、明治時代をはじめ、大正時代、昭和時代の古い文書や教科書などさまざまな資料が長く保管されてきました。市内では希有な学校資料群です。

すでに、幸手市史編さん事業でも、日誌をはじめ、幸手小学校の貴重な資料に注目してきました。調査研究に取り組み、その成果は『幸手市史』の近・現代資料編1.と2.、そして通史編2.の刊行というかたちで実を結んでいます。

古い歴史がある伝統校すべてが、幸手小学校のように多くの貴重な資料群を保存しているわけではありません。古い資料は、常に散逸の危機と隣り合わせなのです。

校舎の移転をはじめ、関東大震災や戦争、そしてカスリーン台風の大水害など、資料を襲った散逸の危機を乗り越え、この令和の世に至るまで大切に伝えられたのは、偶然ではないでしょう。

長い歴史の中で学校経営を担った歴代学校長をはじめとする学校関係者が、資料保存の重要性を理解し、将来に伝えようとする明確な意思をもって行動してきたからこそ、この幸手小学校の資料群が今ある理由だと考えられます。

今回の特別展では、これらの貴重な資料群のうち明治時代と大正時代、そして昭和22年までに作成され、幸手小学校の歴史を理解するために役立つ資料を中心に紹介します。

明治11年新築の幸手学校の校舎(上)

 

明治20年を最古とする日誌(右)

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