幸手のチョウの企画展と『幸手市史 自然環境編2』

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更新日:2024年12月21日

幸手市は、江戸川をはじめ中川や葛西用水など豊富な水資源に恵まれ、今なお豊かな自然が残されています。

市では、市史編さん事業で、市域に生息する植物や動物について調査研究し、平成12年3月に『幸手市史 自然環境編2.』を刊行しています。

特徴は、「自然を自然環境として考察」した点です。自然を環境問題としてとらえ、単なる生物一覧ではなく、私たち人間とのかかわりという観点で調査研究を行い、その成果をまとめたものが、この『自然環境編2.』です。

現在開催中の企画展は、市史編さん事業で培われた自然環境へのまなざしを受け継ぎながら、昼間活動性の昆虫で私たちが容易に観察できるチョウを取り上げています。

令和6年度第2回企画展示では、誰にでも親しみのある幸手のチョウの標本をご覧いただけますが、チョウが幸手の自然環境で生息する意義について、チョウの生活史を含めて解説しました。

この企画展示は、埼玉昆虫談話会の会長として昆虫研究の第一線で活躍されている江村 薫さんの全面的なご協力を得て開催したものです。

現在、一般社団法人埼玉県植物防疫協会の事務局長でもある江村さんは、幸手市史編集委員会の専門調査員として『幸手市史 自然環境編2』の刊行にご尽力いただいた昆虫学の専門家で、幸手の自然環境にも精通されています。

展示では、江村さんの専門家としての幅広い見地と数多くの経験に基づき語られる「幸手のチョウの世界」だけでなく、現代社会における昆虫と人間との関わり方についても解説しました。

なお、『自然環境編2』は、郷土資料館のほか市立図書館でも閲覧できます。

アサマイチモンジ

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