農業がつくる心地いい暮らし ~ちょうどいいが心地いい~

更新日:2023年02月01日

農業がつくる心地いい暮らし
幸手産米

幸手市は日光街道の宿場町という歴史があり、駅前や道路沿いは便利な商業地ですが、少し離れると一面に田んぼが広がります。幸手市の農業はお米が主流です。

日常に溶け込んで、当たり前に思える風景ですが、四季の移ろいを田んぼから感じたり、旬の農産物に出会えたり、それはとても豊かで心地良いことなのかもしれません。

お米
野菜
農業者

農業が身近にある幸手市は、子育て世代に“ちょうどいい“優しいまちを目指しています。
「全国で唯一幸せがつく市」幸手市で採れた幸手産のお米で「ハッピースマイ(米)ル」事業なども行われています。

幸手市の農家さんは、代々ご先祖様から受け継いできた土地を守っている方が多く、今は世代が変わり若い方たちが担っています。
今回は幸手市農業後継者部会の3名の方に、ご自身の農業への取り組みや、農業との心地いい関係をお聞きしてみました。


 

仕事と趣味が両立できる心地いい日常
沢村さん

沢村 武士 さん
(さわむら たけし さん)
41歳
作っている作物
いちご


 

祖父のいちご畑を受け継いだ沢村さん。半年間はいちごの苗を植えてから収穫まで、半年間はご自身で苗を育てています。お客さんに喜んでいただくためにいちご栽培に没頭し、今でも探求心は尽きません。

沢村さん

“美味しいと言ってもらえるのが1番の喜び”
自宅前の販売所で販売しているので、お客さんから感想を直接聞けるのが嬉しいです。
1つ1つ手作業のため大変ですが、その分しっかりいちごと向き合い、ちょっとした変化にも気づく事ができます。繁忙期は朝6時頃から作業を始め、1日200パック分、多い時で300パック分のいちごを作業用の椅子に座りながら両手で収穫します。1つ1つ美味しそうないちごを見極めながら両手で収穫する姿を一度見てみたいですね。新鮮な朝摘みいちごはその日のうちに完売してしまうそうです!

いちご
いちご畑
沢村さん

“いちご栽培を続けるための体力づくりも欠かせません”
お1人で作業をされている沢村さんは趣味のボルダリングで筋力と体力をしっかりつけています。
オンとオフをしっかりすることでメリハリがつき、仕事も趣味も両立できています。
今作っている品種は「とちおとめ」ですが今後は埼玉県で誕生した品種の「あまりん」の栽培にも挑戦してみたい、と話してくれました。


 

お客さんとの近い距離感が心地いい
杉谷さん

杉谷直人さん
(すぎや なおと さん)
31歳
作っている作物
もち米
コシヒカリ
野菜


 

“農業が楽しくて仕方ない”
野菜を愛でる杉谷さんの笑顔からもその想いが伝わってきます。
好きな音楽を聞きながら農作業をしているので、楽しさが野菜にも伝わっているようですね!

杉谷さん

お客さんから「おいしい」と言ってもらえることに大きな喜び感じている杉谷さん。
現在はお客さんに直接販売することも多く、嬉しい言葉を掛けられるたびに、仕事の活力となっているそうです。

もち米からつくるお餅は、毎年楽しみにしてくれているファンの方も!

もち米
新鮮野菜
杉谷さん

“幸手の農業に携わる若手として新たな可能性に挑戦してみたい”
どんどん増えていく耕作放棄地を目の当たりにして、何とかしないといけない、と思い来年から果樹園を始めることに決め、まずは苗づくりからスタート。
他の農家さんのところにこれから勉強しにいく、と農作業が落ちついている冬の時期もお忙しいそうです。
協力してくれる農家さんを集い、ご自身がリーダーとなって農業体験ができる場所をつくっていきたい、と新しい事を手掛けようとしている杉谷さん。今後の幸手の農業が楽しみですね!


 

毎晩家族で夕食を楽しめる心地いい団らんの時間
船川さん

船川 智弘さん
(ふなかわ ともひろ さん)
40歳
作っている作物
お米
もち米


 

社長である父由孝さんと共に110ヘクタールもの広大な農地を所有している船川さん。
これだけの面積を管理するためにパソコンやスマートホンで作業の様子を確認出来るようにシステム化しています。
毎日の食卓にあがるご飯を少しでも安心したものに、と肥料にもこだわった特別栽培米を作っています。

船川さん

“手間暇かけて育ててきたお米が収穫できた時は嬉しい”
天候にも大きく左右されるので、思った通りの量が収穫できたときにほっと安心します。今年で農業法人化をして20年、一緒に頑張ってきた仲間たちとの喜びもひとしおです。
繁忙期は忙しいですが、毎晩家族と一緒に夕食を食べることができるので、農業をやっていて良かったな、とつくづく思います。
船川さんのお米はほとんど卸しをしているそうですが、ご自宅の庭先でも販売されています。

広大な農地
上質なお米
船川さん

“毎年増える耕作放棄地をなんとかしたい”
幸手の農業も他地域同様、高齢化や資材の高騰などが進み、離農する方が増えています。今年も4ヘクタールの土地を受け継ぎました。 
広大な土地を耕すのに欠かせないのは農業機械。トラクターでの仕事を終えた後、苗が整然と並ぶ様子を見ると気持ちがいい、と話してくれました。


消費者の方に喜んでもらうために頑張っている3人の若手農業家の皆さん。忙しいながらも自分の時間も大切にし、心地いい毎日を過ごしていている姿が印象的でした。

(取材日:令和4年12月15日)


 

幸手市内で庭先販売や、配達を行っている農家さんの一覧です。

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