令和5年度特別展『幸手市西関宿 浅間神社 奉納額・絵馬の優品-関宿向河岸の歴史と富士信仰-』
展示期間 :令和5年10月14日(土曜日)から令和6年1月28日(日曜日)まで
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
ところ : 幸手市郷土資料館(幸手市大字下宇和田58-4)
入場無料

幸手市の北東端にあたる大字西関宿には、かつて関宿向河岸・関宿向下河岸の両河岸がありました。
江戸川を挟み関宿城の対岸に位置することから両河岸は総称して「向河岸」と呼ばれ、江戸時代には利根川や権現堂川、江戸川を利用した舟運の拠点として大いに栄えました。
また、江戸時代の関宿向河岸には、関宿藩が所管する「関宿関所」がありました。この関所は、江戸川を通る船や渡し場を通る人びとを監視するため幕府が置いたいわゆる「川関所」として知られていますが、江戸の防衛を担う重要な施設がここにありました。
近代に入り、内務省が実施した利根川改修工事による権現堂川の廃川や、江戸川の河川改修工事と、それにともなう堤防造営のため、かつて川とともに暮らしを営んだ住民たちの多くは移転を余儀なくされます。それと同時に関宿関所も、繁栄を極めた河岸の景観も、ほとんど失われてしまいました。
江戸時代から近代に至る時代の移り変わりのなかで、西関宿の様相は著しく変化してきましたが、神社や寺院には、昔日の面影を今に伝える文化財が伝えられています。
この特別展では、西関宿の浅間神社の奉納額・絵馬の中から、関宿向河岸・関宿向下河岸の景観を描きその歴史を伝えるもの、そして霊峰富士山を神として信仰する富士信仰を表すものを厳選して紹介します。
更新日:2023年11月02日