豊かな自然

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更新日:2020年03月25日

    市域には原生林のような奥深い自然はありませんが、人の生活と共存してきた色々な植物や動物を身近にみることができます。様々な植物が茂ったり水辺があるようなところは、多くの動物のすみかともなって、生態系が豊かに育まれています。ここで紹介するのは、市内で豊かな自然がみられる代表的なところです。
 

高須賀池

【高須賀池とその周辺】

    高須賀池は1786年の洪水でできた押堀がもとになっている池です。押堀とは、洪水が地面を削った後に水が溜まったもので、昔は他にもたくさんありました。池の周囲にはヨシ・マコモ等湿性植物が生え、東側には道路沿いにエノキ・ムクノキ・シラカシ・クサギ・クワ等30種以上が並ぶ樹林帯が広がっています。北側には中川が流れ、その堤防にはチガヤ等イネ科が生えています。西側には松石の集落、南側には水田が広がっています。この一帯には、さいたまレッドデータブックにおいて希少種とされているカヤネズミやクロスジオオウンカのほか、様々な動物が生息しています。

権現堂堤

【権現堂堤周辺】

    権現堂の堤防の上にはサクラやツツジ、アジサイが植えられて、花の名所となっています。堤防の斜面などは草地に、北側の中川の流れまでは菜の花畑になっています。南側は水田で、その一部は湿性植物が茂る休耕田になっています。全体的に小動物がすみやすい環境で、様々な動物が生息しています。

権現堂河岸跡

【権現堂河岸跡付近】

    中川の権現堂堤より下流に上船渡橋がありますが、さらに下流の南西側が江戸・大正期に栄えた権現堂河岸の跡地です。その付近には池と入り江(わんど)があって、魚の産卵や稚魚の成育上大変重要な場所となっています。河川敷はやや湿地状で草地が広がり、小高い場所には低木が茂っており、絶滅危惧種のアオヤンマをはじめいろいろなトンボのすみかとして重要な場所となっています。

宇和田公園

【宇和田公園付近】

    宇和田公園は、昔の堤防を利用して造られた、細長い形の公園です。公園の南側には水田が広がり、北側は道路、工場を挟んで中川が流れています。東側は国道4号バイパスまで続いています。一段高くなった公園の上には並木が作られており、大きく育っている樹木も見られます。この付近は昔の自然が残っているとは言い難いですが、樹林地が見られ、工場用地や公園の草地や中川にはいろいろな動物が生息しています。中川には魚が豊富で、アユの遡上もみられます。

長間


【長間付近】

    中川に架かる天神橋の下流では、土手の上に雑木林が長く続き、様々な植物が見られます。また、やぶや雑木林と結びつきの強い種類の動物が多く生息しています。

西関宿浅間神社

出典:幸手市史自然環境編

【西関宿浅間神社周辺】

    西関宿の江戸川堤防のすぐ下にある浅間神社は、高く土が盛られた上に樹木が豊かに茂っています。そこには、多くの鳥や昆虫が生息しています。また、以前には神社の南側に旧幸手放水路の水辺があって、タヌキやイタチ、トンボなどの絶好の生息場となっていました。

江戸川


【江戸川堤防・河川敷】

    江戸川の河川敷は、大部分がヨシやススキなどの草地となっており、水際にはカワヤナギなどの低木が生えています。西関宿から槇野地にかけて、江戸川の河川敷の各所にハタネズミやアカネズミが住んでおり、鳥も多くみられます。槇野地の江戸川沿いの屋敷林にはキツネが生息しています。

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