幸手の気候
関東地方の気候
関東地方の夏は小笠原高気圧の影響で高温多湿となり、内陸では雷雨や雹(ひょう)がよく発生します。
冬はシベリア高気圧から吹き出す季節風が吹き晴天が続きます。冬の季節風は大陸からきて日本海上で水分を吸収し、三国山脈にぶつかって日本海側に雪を降らせます。その後三国山脈を越えて、利根川沿いに降りてくる北または北西の乾いた風となって、関東平野全域に吹き付けます。山の名前をとって「赤城おろし」「榛名おろし」「筑波おろし」などと呼ばれています。この強風と晴天によって空気が乾燥し、舞い上がったほこりで景色がかすんで見えることもあります。

【関東地方の冬の季節風の流線図】
出典:幸手市史自然環境編
内陸平野部の気候は、関東地方の中でも年間を通じた降水量が少なく、夏は蒸し暑く、冬は乾燥して寒い傾向が著しくなっています。幸手市はその典型で、夏には群馬県の山地で発生した雷雨が進んできたり、東京湾からの海風が吹き込んでくるといった山地や海洋の影響も受けています。
幸手の気象概況 ※統計さって(H29年度版参照)
幸手市では、最高気温で見ると8月が37.6度と最も高く、最低気温では12月のマイナス4.1度が最も低くなっています。しかし、平均気温では7月が27.8度と最も高く、1月が4.5度と最も低くなっています。
また、雨量は437.5ミリと10月が最も多くなっています。
【幸手の気象概況】
出典:統計さって(H29年度版)
幸手の風と日照
幸手市では、季節ごとの風と日照については、概ね下記のとおりとなっています。
12~2月 | 北西や北北西からの季節風が卓越している。1月は1日中北風・西風が吹き、日中わずかに東風が吹くことがある。 |
3月 | 南よりの風が増えて春の訪れを感じさせる。 |
4月 | 東や南寄りの風が卓越するようになる。北風・西風は海風の直前直後の内陸風で、夜間から朝方に限られる。 |
5~8月 | 南からの風がいっそう増して、晴天日の午後に東京湾からの海風が南東から吹き込んでくることが多くなる。8月には日中から夜間まで海風が吹き、明け方近くの無風状態が多くなる。内陸風は北風で、西風はほとんど吹かない。 |
9~10月 | 北や北西からの風が多くなる変わり目の時期である。10月になると夜間に北風が吹くことが多くなり、西風は少なく、日中の風はほとんどが東風になる。 |
11月 | 冬の季節風が吹きはじめる。 |
更新日:2020年03月25日