郷土資料館 令和3年度特別展『オルガンと幸手町の郷土誌』
展示期間:令和3年10月26日(火曜日)から令和4年1月30日(日曜日)まで
休 館 日:月曜日(ただし1月10日は開館)・年末年始・1月11日(火曜日)
開催場所:幸手市郷土資料館 歴史展示室内 特別展・企画展示エリア
明治時代の終わりから、大正・昭和時代にかけては、郷土誌の編さんが盛んに行われました。日露戦争後、政府は地方改良運動をおし進め、郷土愛を深めることの大切さが重要視されてきたことが、その背景にあると考えられています。
このような社会的気運が高まる中、特に大正期を中心に現在の幸手市域の町村でも郷土誌編さんが盛んに行われていきます。このうち現存する吉田村・八代村・権現堂川村の各郷土誌は、『幸手市史調査報告書 第10集 村と町』に掲載し、幸手の歴史の解明に大きく役立っています。
この時期の郷土誌編さんは、各町村の学校長が取り組んだことが知られています。今回の特別展では、幸手町立幸手尋常高等小学校の校長であった高橋浅次郎が遺した「郷土誌稿」などの資料を中心に、当時の幸手町で行われた郷土誌編さんの概要を紹介したいと思います。
また、これに合わせて、高橋家に伝えられた古いオルガンをはじめ、浅次郎ゆかりの資料のほか、浅次郎自身もその活動に深く関わった「幸手町教育会」の文化的事業の成果について、その一端を紹介します。
展示内容
序章 オルガンがある家
1 郷土誌編さんのはじまり -日露戦争と地方改良運動-
2 高橋浅次郎が校長先生になるまで
3 高橋浅次郎、幸手の郷土誌を編む
4 幸手町教育会と高橋浅次郎
終章 郷土誌編さんから幸手市史編さん事業へ
更新日:2021年10月28日