郷土資料館 令和3年度企画展『幸手の海でとれた貝』
展示期間:令和3年7月22日(木曜日・祝日)から9月5日(日曜日)まで
開催場所:幸手市郷土資料館 歴史展示室内 企画展示エリア
現在の幸手市の地形は沖積低地ですが、江戸川沿いの槙野地は標高の高い下総台地の西縁に位置しています。
今からおよそ1万3000年前に寒冷な氷河期が終わると、地球の温暖化が進みます。それまで氷に閉ざされていた陸地の氷がとけ、海へ流れ込み、海水面を上昇させます。
とくに、今から5,500年ほど前の縄文時代は、気候が温暖で海水面が高く、奥東京湾が市域にも入り込み、幸手市の大半は海の底でした。しかし、奥東京湾東縁の槙野地は高台あったため、潮騒が聞こえる縄文時代のムラが営まれていました。
槙野地原遺跡と槙野地北遺跡の発掘調査で確認された貝塚は、埼玉県最北の貝塚です。ここからは、アサリ、カキ、ハイガイ、オキシジミ、ハマグリ、シオフキ、オオノガイなどのほか、タイ科魚類の骨も見つかっています。
今回の企画展では、令和元年に開催した展示成果をもとに、夏休みの期間にあわせて縄文海進の歴史や、発掘調査で確認された貝を中心に展示し紹介します。
更新日:2021年11月03日