ホウネンエビ

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更新日:2020年01月27日

ホウネンエビの採集の様子

ホウネンエビ採集の様子

【注意】採集にあたっては、田んぼの所有者の許可を得るようにしてください。

ホウネンエビってなに?

ホウネンエビ

ホウネンエビ・・・豊年蝦 fairy shrimp
 
   甲殻網無甲目ホウネンエビ科に属します。体長15~20ミリメートルの細長い円筒形で甲を持たず、11対の脚があります。
    初夏の頃、水温の高い水田などに出現し、「大発生する年は豊年になる」という言い伝えがあります。
    背中を下にして脚のすばやい動きで巧みに遊泳し、色は無色半透明ですが、緑色を帯びることもあります。
(参考:万有百科大事典20 動物、小学館、昭和49年)

    ホウネンエビは、エビとはいうもののプランクトンの仲間です。5月下旬から6月上旬の田んぼの中で見つかります。

    昭和30~40年代頃までは、どんな田んぼにも見られたといいますが、その後、農薬が大量に使用されるようになって、ホウネンエビは田んぼから姿を消してしまいました。近年、農薬の使用が少なくなるにつれ、また姿を現すようになりました。

    ホウネンエビは5月末頃から6月始めにかけて、田んぼの中で見られるのは、わずか1週間程度です。夏・秋・冬と卵の状態で土中に過ごし、次の春、田んぼに水がひかれるとまた姿を現します。

ホウネンエビ観察会

    毎年5月中旬に「さって市民環境ネット」のみなさんによる、幸手小学校児童を対象にした環境学習が行われています。

観察会の様子

   2019年の環境学習の目的は「身近な環境の生き物をしらべよう」。
    観察した野草やホウネンエビは市内で採取されたもの。児童は6グループに分かれ、双眼実態顕微鏡やルーペを使いながら野草やホウネンエビを観察しました。
    ホウネンエビの一生や身近な生物の生態系、環境について知り、命のリレーの大切さなどを学ぶ時間となりました。

透明観察槽で泳ぐホウネンエビ
スプーンの中で泳ぐホウネンエビ
ホウネンエビ観察会の様子

    多くの児童はホウネンエビを見るのが初めて。
 「ホウネンエビの脚って22本もあるの!?」
 「体長20ミリ!?小さい!」
 「2週間しか生きられないんだ…」
など、見聞きしながら多くのことを学んでいきます。

手のひらの上のホウネンエビ

    中にはホウネンエビの手に乗せ、
 「くすぐったい!」
 「小さくてかわいい~!」
と喜ぶ児童も。
 手の上に乗せるとその小ささがよく分かります。

この記事に関するお問い合わせ先

環境課

〒340-0123 埼玉県幸手市大字木立1779-5
電話 0480-48-0331 ファックス 0480-48-2226

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