市長所信表明(2期目)

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更新日:2023年12月07日

令和5年第4回市議会定例会 市長所信表明

木村純夫市長が、令和5年第4回市議会定例会(令和5年11月30日)において、所信表明を行いました。

内容は次のとおりです。

 

【所信表明全文】

私は、先の10月1日に執行されました幸手市長選挙において、市民の皆様のご支援を賜り、第11代幸手市長として、気持ちを新たに市政を担わせていただくことになりました。市長としての職責をしっかり全うし、市民の皆様とお約束した「公約」の実現のため、そして、市民の皆様の明るい明日(あした)のために、今後も、未来志向のまちづくりを全力で進めてまいります。

改めまして、議員の皆様におかれましては、格別のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

それでは、ここで市長就任に際し、市政運営に関する私の考えを述べさせていただきます。

現在、戦争・紛争・異常気象等々、不安定な世界情勢の中で、国内では人口減少・少子高齢化、物価高騰、また、災害の頻発化・激甚化などの諸問題を含め、市政発展のために避けて通れない課題が山積しております。これらの課題解決に向けた様々な事業を積極的に進めていかなければ、市の発展はありません。必要な事業を、最小コスト・最大効果かつ的確・タイムリーに実施することにより、より多くの人が集まる、更に住みよい街となります。

これからの4年間の取組が、10年後、20年後の幸手市を大きく左右します。動かなければ変わらない、変わらなければ発展はない。そんな危機感を持ち、そして、市民の皆様から市政を任されているという、より一層の強い責任感・使命感をもって、各施策・事業を確実に進めてまいります。また、市政の発展には、行政と議会の協力関係が必要不可欠・不可分な要件であり、最も大切なことと考えております。「行政」と「議会」は車の両輪のように、それぞれの使命により、市民の皆様の付託に答えるべく努力する必要があると考えています。議員の皆様におかれましては、市政推進にあたり、より一層の深いご理解と温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 続きまして、幸手市が未来に向かって輝くための「公約」として、また、1期目の実績と経験を踏まえて、私が必要と考える政策について、お話しさせていただきます。人口減少への対応、教育の充実、地域経済活性化等の分野ごとにお話しさせていただきます。

先ずは、人口減少への対応です。

これは、全国的な人口減少の中で、人口を増やす、維持するということが極めて難しい状況下で、人口減少に対応した行政を考えていかなければなりません。市民が将来にわたって安全・安心に生活できるような環境の実現を目指してまいります。

このため、政策1として、安心して子育てができる社会の実現を目指し、18歳までの医療費全面無償化、また、市内小・中学校の給食費の無償化を実施します。予算措置やシステム変更等の課題を整理し、実現してまいります。

政策2として、雇用拡大を進め、誰もが働ける、活躍できる社会の実現のため、この後でも説明いたしますが、3大プロジェクトの推進や大規模ショッピング施設・複合施設の整備等により、農業や商工業における、就労機会の創出を図ります。これにより、市内外から多くの皆様が集まり、幸手市在住者家族が増え、収入が増加し、日々の生活に、より良い変化をもたらすものと期待しております。

政策3として、市民の皆様の健康づくり、社会参加への支援です。高齢者が安心して暮らせる社会の実現に向けて、高齢者の皆様の健康づくりを進めるため、eスポーツを取り入れ、認知能力の向上、ストレスの解消を図るとともに、運動不足の解消に繋げてまいります。さらには、AYA世代のがん患者への生活支援とともに、就労や社会参加を応援するアピアランスサポートを導入します。

続いて、教育の充実です。

教育環境を充実させることにより、子どもを育てる若者世代を呼び込み、定住促進を促すとともに、市全体の文化・教育水準の向上にもつなげます。

このため、政策4として、小・中学校の適正規模や通学校区など、今後の学校教育の在り方について、教育委員会より報告を受けた「幸手市立小・中学校適正規模・適正配置等に関する基本方針」をベースにしつつ、地域の宝である児童・子供達の健やかな成長を真ん中に置き、かつ近い将来をも見据えた小・中学校の再編を可能な限り早期に実現し、教育環境の一層の充実を図ります。

政策5として、小・中学生の学力向上を目指し、小・中学生の全国及び埼玉県学力・学習状況調査の結果を踏まえ、基礎学力の向上を図るための必要な事業を行います。また、現在、ALTの増員、英語検定費用の補助を実施している英語教育ですが、更なる実践英語教育の充実を図り、社会で・世界で活躍できる人材育成を進めます。

続いて、地域経済の活性化です。

地域経済の活性化に向けて、3大プロジェクトの推進、惣新田幸手線バイパス整備に伴う「道の駅」を中心とした複合施設の整備等を進めてまいります。

このため、政策6として、神扇地区における「幸手中央地区産業団地の拡張」、神明内地区の「ゆめファーム全農」によるトレーニングセンターの設置、そして、上高野地区の土地改良事業の3大プロジェクトを、計画的に進めてまいります。それぞれの整備を進めることにより、新たな優良企業の進出による雇用の拡大や、地域農業の発展と農業後継者の育成、また、税収確保にもつなげてまいります。

政策7として、道の駅を中心とした複合施設の整備を進めてまいります。令和4年度に埼玉県により事業化された都市計画道路惣新田幸手線バイパスは、圏央道幸手インターチェンジと国道4号バイパスを結ぶ重要な路線となります。その沿道において、市の農業の発展や買い物等を楽しめる場の提供、防災にもつながる拠点として、道の駅を中心とした複合施設の整備を推進します。

政策8として、市街地の活性化です。空き家、空き地、空き店舗については、幸手市に限らず、全国的な問題ではありますが、その利活用により、安全で安心な住環境整備、中心市街地の活性化やコンパクトシティ実現に向けた取り組みを進めてまいります。商工会・観光協会や民間企業等との更なる連携強化、利活用推進体制の整備等を行い、中心市街地の活性化に繋げてまいります。

以上、主な公約の内容について述べさせていただきました。

その他

政策9として、大規模ショッピング施設の空白地帯である埼玉県北東部における幸手市のポテンシャルを活かした、大規模ショッピング施設の誘致を進めます。

政策10として、市民の皆様にとって利用しやすい循環バスのルート見直しと、公共交通の更なる利便性の向上を進めます。民間バス事業者の撤退に伴い、市民の足に影響が出ている地域については、現在検討している適切な移動手段を可能な限り早期に導入してまいりたいと考えております。

政策11として、倉松川流域の内水被害の抜本的解消に向けた、倉松川への排水ポンプの設置などに取り組んでまいります。

課題は山積しておりますが、以上申し上げました諸政策を確実・着実に実施することにより、幸手市がより魅力ある街になり、市民の皆様が「幸手市に住んで良かった」「住み続けたい」と実感できるようになると考えております。この他にも、市民にとって何が必要かを見極めながら、決め細やかな、効率的・効果的な事業の推進と、適正な行政運営に努めてまいります。

この4年間が幸手市の将来を決める大事な4年間です。改めまして、議員の皆様のお力が何よりも必要でございます、幸手市の輝かしい未来のために、ご理解とご協力をいただけますよう、切にお願いいたします。

以上、市長就任にあたってのあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和5年11月30日 幸手市長 木村純夫

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