令和元年度幸手市子ども議会(報告)

ページ番号 : 10940

更新日:2020年02月12日

子ども議会01

   令和2年2月6日(木曜日)市議会議場で【~未来へのメッセージ~私が思う「笑顔で暮らせるまち・さって」】をテーマに子ども議会を開催しました。
   議会当日は、市内各小中学校の代表児童・生徒12人が議場に参集しました。

子ども議会02

   初めに、市長から市政に関する講話と、議会事務局長から議会の仕組みについて説明があり、その後、子ども議員として、日ごろの生活の中で困っていることや気になっていることを、自分の体験を交えながら堂々と発表しました。

   幸手中学校、東中学校、西中学校の生徒が議長を担当し、円滑な議会運営を行うことができました。

参加校

小学校

・幸手小学校     ・権現堂川小学校     ・上高野小学校

・吉田小学校     ・八代小学校            ・行幸小学校

・長倉小学校     ・さかえ小学校          ・さくら小学校

中学校

・幸手中学校     ・東中学校     ・西中学校

一般質問及び回答

一般質問

幸手小学校 宮田千聖議員

幸手市公園の建設並びに遊具の修繕・充実について伺う

   幸手小学校区に公園はありますが、小さい子が使うような規模が小さな公園ばかりで、私たちが走り回れるような広い公園がありません。放課後、みんなで遊べるような大きな公園がほしいという声がクラスからあがりました。幸手市には権現堂公園などはありますが、学校には学区の外に子ども達だけで行ってはいけないというきまりがあり、子ども達だけで公園に行くことができません。さらに、学区内の公園(中3丁目)の遊具の木がむき出しになっていて、座って足にとげが刺さったことがありました。

   このような現状では、安心して公園に行くこともできず、体を動かしたり、みんなが集まったりする「いこいの場」がないことにより、幸手市に住む住人同士や地域との関わりが薄くなってしまうということを心配しています。

   このような経験から、幸手市における公園計画ならびに公園の遊具修繕についてお伺いします。

回答:市長

   ご質問にありました「学区内の公園(中3丁目)の遊具の木で、足にとげが刺さったことがあった。」ということでしたが、大変、申し訳ございませんでした。先日、学校にお聞きして、その遊具は点検し、とげが出そうな所は修繕いたしましたのでご安心ください。

   さて、幸手市では、「総合振興計画」という「幸手市の将来像をどのようにしていくか、まちづくりの基本的な方針を定める計画」がありますが、その計画の中で、公園をつくったり、「公園施設長寿命化計画」という、公園や遊具を安全で長く使えるように維持管理していくことも計画されています。 具体的には、幸手駅西口駅前の倉松川という川沿いに、新しい公園をつくる計画があります。 また、ほかにも、埼玉県が権現堂公園を広げ、新しい公園を作っています。

   しかし、これらの公園は、いずれも幸手小学校の学区の外となっています。宮田議員がお住まいの幸手小学校付近は、古くは江戸時代の頃から、今の商店街の大通りを中心に、宿場町として、大変、賑わった地区です。

   そのため、昔からの住宅や商店が多くありますが、一方で、宮田議員がおっしゃるように公園が少ない地区でもあります。

   このような住宅や商店が建ち並んでいる地区に、市が、新しく土地を買って、広い公園をつくることはとても大変ですが、必要なことであり、検討していかなければならないことと思っています。このほかにも、空き地の有効利用なども考えながら、皆さんが楽しく遊べる公園をつくり、より良い環境づくりをしていきたいと考えています。

   また、公園の遊具の修繕ですが、その遊具の寿命や状態を観ながら、修繕を行い、計画的に新しい遊具に入れ替えをしていきます。市でも、公園の遊具の点検を行っていますが、宮田議員が、お友達と公園で遊んでいる時などに、何か気が付いたことがあれば、お気軽に、先生やご家族を通じて市役所に教えてもらえると、とても助かります。

   これからも、皆さんにとって、安全に遊べて、楽しい場所となるような公園としていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

権現堂川小学校 内藤璃乃議員

市のごみのポイ捨ての対策について伺う

   私たちの学級で話し合ったときに、1番意見のあがったのが「通学路に落ちているごみ」についてでした。通学路を歩いていると、紙コップや果物の皮など生活ごみが多く捨てられていることに気づきます。また、たばこの吸い殻も落ちていて、火事などの安全面でも心配しています。

   幸手市には、権現堂堤の桜やアスカルでの催し物など観光に来てくださる方がいます。道端にごみが落ちていることで、来てくださった方々の印象も悪くなるのではないかと心配しています。

   そこで、ごみのポイ捨てへの対策について伺います。

回答:市民生活部長

   幸手市では、ごみやたばこのポイ捨てに対して、次の4つの対策を行っています。

   1つ目として、地域でごみの問題に困っている方や管理している土地にごみが捨てられて困っている方に、ごみのポイ捨てや不法投棄等についての啓発看板を配布しています。

   2つ目として、火災の原因にもなるたばこの吸い殻のポイ捨てについて、広報紙で「ポイ捨てはやめましょう」と啓発記事を掲載しています。

   3つ目として、市民の皆様にご協力いただき、日常生活において「捨てない、汚さない」という意識の啓発と、「きれいで住みよいまちづくり」を推進するため、毎年10月に市内全域で一斉にごみ拾いをする「クリーン幸手市民運動」を行っています。また、この他にも、5月には江戸川河川敷のごみ拾いをする「江戸川クリーン大作戦」、6月には大島新田調整池クリーン作戦、7月には行幸湖クリーン作戦を行っています。

   4つ目として、市民の皆さんが道路や公園等のごみ拾いを行う際には、地域の区長さんなどに可燃ごみを入れるコミュニティ袋を無料で配布しています。

   なかなかごみのポイ捨てはなくなりませんが、今後もごみのポイ捨て対策を継続していきたいと思います。

上高野小学校 青木琉依議員

幸手駅西口の開発について伺う

   昨年の3月16日に幸手駅西口が完成しました。ぼく達は、西口を利用するようになり、夜になるととても暗く、危険を感じました。今、西口周辺は家がたくさん建ってきており、今後の利用者も増えていくと思います。そこで街灯やコンビニエンスストア、防犯カメラなどの設置ができればより安全に利用できるのではないかと意見が出ました。

   また、西口には、まだ使えるスペースがあります。来年には、オリンピックがありベナンのホストタウンにもなるので、国際的交流も増やし、街を活性化するためにそのスペースを活用したらよいのではないでしょうか。

   そこで、幸手駅西口の開発について伺います。

回答:市長

   現在、幸手駅西口の地区では、市の玄関口にふさわしい街並みとなるよう、駅前広場や道路などをつくりながら、「土地区画整理事業」という、まちづくりを進めているところです。

   青木議員から、街灯や防犯カメラなどを設置することで、幸手駅西口を安全に利用できるとの意見があったということですが、私も、皆さんの安全が一番であると考えていますので、安全に利用できるよう、防犯カメラなどの設置も考えていかなければならないと思います。

   また、幸手駅西口が完成したことにより、東西口からの駅利用が可能となり、駅舎の自由通路により、東西への交流もできるようになりました。また、駅西口が開設したことで、久喜駅までのアクセスがよくなるよう、現在、バス路線の整備を進めています。

   今後、西口地区の土地区画整理事業が進んでいくなかで、西口駅前周辺で買い物などができるなど、駅を利用する皆さんが、より便利になり、にぎわいのある駅前周辺となるよう、まちづくりを進めていきたいと考えています。

   また、青木議員から、今年は、東京オリンピック・パラリンピックがあり、幸手市は、ベナン共和国のホストタウンにもなっていることから、国際交流を増やし、西口を活性化してはどうか、というご意見をいただきましたが、西口に限らず、市全体が活性化されるよう、ベナン共和国との交流事業を計画し、オリンピック、パラリンピックを盛り上げてまいりたいと考えています。

吉田小学校 江面昂平議員

幸手市のゴミ問題について伺う

   私たちの吉田地区では、4号バイパスが通っています。登下校の時に、バイパスの側道を見ると、車から投げ捨てられたようなペットボトルなどのゴミが多く見られます。また、他の市の友達から、幸手市はゴミが投げ捨てられていることが多いよね、と言われたことがある、というクラスメイトもいました。

   もちろん、ひとりひとりの意識も大切であるかと思いますが、幸手市では、ゴミのポイ捨てなどについての条例は、どんなものがあるのでしょうか。また、ゴミ箱の設置状況やゴミを減らしたり、環境をよくしたりする呼びかけ活動など、どんなことをしているのか、について伺います。

回答:市民生活部長

   ごみのポイ捨てなどに関する条例ですが、幸手市には、ごみのポイ捨てに関する条例はありませんが、法律では、「道路交通法」で車から物を投げ捨てることを禁止し、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」でごみのポイ捨てを禁止し、「軽犯罪法」違反にもなります。また、埼玉県の条例では、「埼玉県ごみの散乱防止に関する条例」において、ごみのポイ捨てを禁止し、罰則も設けています。

   次に、ごみ箱の設置状況ですが、幸手市では道路や公園等にごみ箱は設置していません。公共の場所のごみについては、持ち帰りをお願いしています。

   最後に、ごみを減らしたり、環境を良くしたりする呼びかけ活動ですが、権現堂川小学校の内藤議員への答弁と重なりますが、ごみのポイ捨てや不法投棄等についての啓発看板の配布、広報紙での啓発記事の掲載、「クリーン幸手市民運動」などのゴミ拾い運動の実施、地域の区長さんなどへの可燃ごみを入れるコミュニティ袋の無料配布などを行っています。

   これからも、ごみ問題について様々な施策を進めてまいりますので、江面議員もご協力をお願いいたします。

八代小学校 後上真桜里議員

権現堂公園の活性化について伺う

   幸手市には、権現堂公園があります。桜の季節には人々が集う場所になっており、幸手市の魅力の1つになっていると思います。しかし、桜の季節ばかりが人気となっているので、1年中人々が集う場所にするためにどんなことができるかをクラスで考えました。

   まず、バーベキューやキャンプができるような場所を公園内に作るとよいと思います。そうすれば、夏休みは多くの人でにぎわうと思います。バーベキューをする場所には多くの木を植えることによって、日陰を作るだけでなく、紅葉を楽しむことにつながると思います。また、緑が増えることは地球温暖化を食い止める環境保全にもつながると思います。

   次に、アスレチックを増やすといいと思います。子どももさらに楽しめる場所になるし、人々のいこいの場となるからです。

   幸手市の魅力である権現堂公園をさらに人気にするためにも、権現堂公園の活性化について伺います。

回答:市長

   権現堂公園は、埼玉県が管理する県営公園で、4つのエリアで計画されています。現在、そのうち3つのエリアが完成しています。皆さんの議席に「権現堂公園エリア図」という資料をお配りしていますので、ご覧いただきたいと存じます。

   まず、エリア図の左側の幸手市と久喜市にまたがる主にスポーツをテーマとする1号公園、それから、エリア図の右側の上の三角の形をした歴史と文化の香る、万葉集をテーマにした3号公園、そして、中川をはさんで、桜まつりなど四季を通じて観光客でにぎわう権現堂桜堤の4号公園です。また、エリア図の中央にある、現在、建設中の「2号公園」として埼玉県が整備を進めているところです。

   この2号公園では、後上議員からご提案があった日帰りでバーベキューができるデイキャンプ場が作られると伺っております。

   また、公園内には木々の植栽や様々な遊具の設置を埼玉県で検討を進めているそうですので、この子ども議会でアスレチックなどの遊具の希望があったことを市から埼玉県に提案できると思います。どのような遊具が設置されるか、楽しみにしていてください。

   この2号公園が完成することで、4つのエリアがある権現堂公園が、子どもから大人まで、さまざまな楽しみ方ができる、新たな市民の皆さんの憩いの場となれば、うれしく思います。

   さらに、このような権現堂公園の魅力を、市の中だけではなく、市の外にも積極的にお知らせして、幸手市の新たな観光施設として、更なる活性化に繋がればいいなと期待しています。

   現在、建設中の2号公園は、令和3年の春に完成する予定ですので、完成したら、ぜひ、後上議員も、ご家族、お友達と一緒に遊びに行ってみてください。

行幸小学校 無量井美月議員

市の事故・事件防止計画について伺う

   私たちの行幸地区では、登下校の時にスクールガードの皆さんが学校までおくってくださいます。たくさんの目があることで安全が守られています。しかし、現在日本では事件や事故が多発しており、年々増えている現状です。幸手市では、あまり大きな事件は起きていませんが、危険な箇所がいくつかあります。そこで、みんなが安全に暮らせるように街灯を増やしたり、ガードレールを作ったりする意見がクラスの中から出ました。事件や事故が起こらないことは市民の方の笑顔が増えることにつながると思います。

   そこで、市で進めている事故・事件防止計画について伺います。

回答:市民生活部長

   幸手市内での交通事故や犯罪の発生件数は、ここ近年では減少傾向にありますが、依然として多くの交通事故や犯罪が発生しているのが現状です。

   また、全国では、テレビや新聞などをとおして、痛ましい事故や悲惨な事件が報道されることがあり、そのような事故や事件が発生するたびに、地域の皆さんの安全が脅かされてしまうのではないかと心配されていることと思います。

   「市で進めている事故・事件防止計画」というご質問についてですが、市では、交通事故や犯罪の発生を1件でも減少させられるように、幸手警察署や関係団体の皆さんと協力して交通安全対策や防犯対策に取り組んでおります。

   初めに、市が実施している交通安全対策についてですが、車がスピードを出しやすい道路や事故の多い交差点などにおいては、無量井議員からのご質問内容のとおり、道路にガードレールを設置することや、新たにカーブミラーを設置する対策、さらには道路上に「危ない」や「通学路注意」などの文字を書き、運転手に注意を促せるように対策を行っております。これらの対策は、新たな設置をすることについてもそうですが、設置した物が年数とともに古くなることから修繕や文字の塗り直しを行うなどの管理も計画的に行っているものです。

   その他にも、児童・生徒の皆さんが安全に通学できるように、登校時間帯に合わせて交通指導員の方が交差点に立ってくださり、見守りなどを行うことで、児童・生徒の皆さんに対する交通安全対策の充実を図っています。

   次に、市が実施している防犯対策ですが、市では防犯活動の一つとして、市の車を使ってパトロールを行っています。パトロール用に登録した市の車に、青色に光る回転灯を設置し、教育委員会と協力して、児童・生徒の皆さんの下校時間帯を中心に、1日2台の車で毎日パトロールを実施しています。不審者情報などが出た場合には、その都度パトロールの回数や台数を増やし、幸手警察署に情報確認を行うなど、対策を強化しております。

   また、街路灯の設置につきましては、通学路や人目につかない危険な場所など、地域にお住まいの皆さんが一番良く分かっていることから、現在では、各地域の自治会や町内会に設置をお願いし、この設置費用に対して市が補助金を出して支援を行っています。

   ガードレールの設置についてや街路灯の整備など、危険な場所があった場合には、ご家族や学校の先生などに相談をしてみてください。地域の方たちからの情報や地区の要望によって、市が現場確認を行い、危険な場所についてはその情報などを元に対策を実施することができます。

   これからも、地域の皆さんが安心して笑顔で生活できるように、幸手警察署や関係団体の皆さんと協力し、引き続き交通安全対策や防犯対策に取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後ともご協力をいただきますようお願いいたします。

長倉小学校 鳥海華議員

災害時の避難所について伺う

   10月の台風で、幸手市には避難勧告が発令されました。長倉小も3階が避難所として解放され、友達の中にも避難した人がいました。そのため、自分が住んでいる地区は大丈夫なのか確認するためハザードマップを見たところ、幸手は利根川が氾濫すると沈むところが多くおどろきました。もし氾濫が起こったときのために、避難所について見てみると幸手の東地区は避難所が少なく全員が避難できるのか心配になりました。幸手市にも高齢者や小さい子ども、ペットをつれて避難したい方など様々な人がいると思います。

   そこで、避難所では全員受け入れることができるのか、様々な事情を抱えた方々にどのように対応するのか伺いたいと思います。

回答:市民生活部長

   まず、避難場所と避難所の違いについて、ご説明いたします。災害が発生した時に、命を守るために一時的に避難する場所を避難場所と言います。地震の場合は、小中学校のグラウンドや公民館の駐車場、大きな公園などとなります。また、洪水の場合は、小中学校の校舎の2階以上などとなります。10月の台風19号の際に、市内の小中学校に開設されたのは、避難場所となります。

   一方、災害のために、家が壊れてしまったために自宅での生活ができなくなった場合などに避難生活をする建物を避難所と言います。ニュースなどで見たことがあると思いますが、主に体育館が避難所となります。

   幸手市では、地震の場合、32か所の避難場所と26か所の避難所、洪水の場合、19か所の避難場所と18か所の避難所を指定していますが、住んでいる場所ごとに、どこに避難するということは、決めていません。災害が発生した時に、市民の皆さんが自宅にいる場合もあれば、買い物や仕事などで外出している場合もあり、どこから避難を開始するかによって、避難しやすい場所が違うことや、災害によって避難場所や避難所が被災し、使用できない場合も考えられるからです。

   市内の避難場所や避難所は主に小中学校や公共施設が指定されていますので、地域によっては、避難場所や避難所に行くまでに時間がかかる場合もございますので、是非、あらかじめどこに避難するのかをご家族などで話し合って、何か所か確認をしていただきたいと思います。

   また、市が指定している避難場所や避難所では、市民全員を受け入れることは難しいですが、市内で大きな被害がある場合に幸手市以外に避難する「広域避難」や洪水の場合に自宅の2階などの建物の高い位置に避難する「垂直避難」もお願いしています。また、体に障害のある方や介護が必要な方、妊娠されている方など、生活するために特別な支援や配慮が必要な方が避難する場所として、市内の12か所の福祉施設を福祉避難所として指定していますので、必要な方には、そちらを利用していただくこともできるようになっています。

   ペットを連れての避難については、避難場所や避難所には、ペットが苦手な人や動物アレルギーの方も避難されることから、今後、避難場所などへの受け入れのルールを作り、避難ができるようにしていきたいと思います。

   避難場所や避難所の場所や大きさは簡単には変えられませんが、今後、市民の皆さんが避難場所や避難所へ避難しやすくなるような仕組み作りや避難の際のお知らせなどを充実させていきたいと考えていますので、皆さんも、是非、日頃からいざという時の避難について、考えていただきたいと思います。

さかえ小学校 山根颯斗議員

環境問題の中で、CO2(二酸化炭素)を減らす幸手市の取り組みについて伺う

   僕は、国語の「未来がよりよくあるために」という授業の中で、環境問題がよりよい未来と深くかかわっていると考えました。そして、その中で地球温暖化について調べ、CO2を減らすことが最も重要であると考えました。

   そこで、幸手市ではCO2を減らすためにどのような対策があるのかを伺います。また、すぐにできる個人の取り組みについても伺います。

回答:市長

   まず、幸手市の取り組みについてですが、幸手市では「幸手市地球温暖化対策実行計画」という計画を作っています。この計画は、主に公共施設から排出される温室効果ガスについて、削減目標を立てて、様々な取り組みによりCO2を削減していこうとするものです。内容としましては「低燃費車、ハイブリッド車、電気自動車を優先して購入、使用する」「LED照明器具やエネルギー消費効率が高い事務機器を使用する」「エアコンの設定温度について、夏季は室温が28度・冬季は20度を目安に設定する」などがあります。

   また、「エコライフDAY」という企画を毎年実施しています。これは日々の家庭生活におけるCO2の排出量をチェックし、排出されるCO2の削減と、環境に配慮した、省エネのライフスタイルを始めるきっかけをつくるものです。チェック項目としては「部屋を出るときは、明かりを消した」「水を流しっぱなしにしないでこまめに止めた」「買い物をするときにレジ袋をもらわなかった」などがあります。

   次に、すぐにできる個人の取り組みについてですが、皆さんができることとしては、「エアコンの設定温度について、夏季は室温が28度・冬季は20度を目安に設定する」「お湯や水を出しっぱなしにしないで、こまめにとめる」「お風呂は冷めないうちに、みんなで続けて入る」「幸手市のゴミ出しルールにしたがって分別する」などがあります。

   ぜひ皆さんにも実行していただき、一緒にCO2(二酸化炭素)の排出量を減らしていきたいと思います。

さくら小学校 皆川輝生議員

幸手市の観光客を増加させる取り組みについて伺う

   最近、幸手市の人口が1か月ごとに10人以上減っているという話を聞きました。一方で、圏央道ができてから交通量は増えています。

   そこで、幸手サービスエリアを作り、市と協力して町おこしをしたらどうかと考えました。幸手市には豊かな特産品や権現堂という素晴らしい観光名所があります。幸手サービスエリアを通して、特産品を販売したり権現堂の魅力を伝えたりすることで、幸手市の観光客を増加させることができるのではないでしょうか。

   私は、幸手市の観光客を増加させる取り組みについて伺います。

回答:建設経済部長

   皆川議員のおっしゃるとおり、幸手市の人口減少問題は、市にとって重大な課題であるとに認識してございます。

   また、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)が平成27年3月に開通し、幸手インターチェンジができたことにより、圏央道を利用して桜まつりなどにお越しになる観光客も年々増えてきており、昨年は、年間213万人の観光客の方々が幸手市に訪れるまでになりました。

   そこで、皆川議員の提案された「幸手サービスエリア」についてでございますが、もし、幸手サービスエリアができたとして、そこで幸手の特産品や農産物の販売、また、桜まつりや市民まつりなどの幸手市の魅力を伝えるPRコーナーなどができた場合は、より多くの観光客を呼び込むことができることはもちろんのこと、幸手市を知らない方々に対し、幸手市を知ってもらえるとてもよいきっかけづくりになると思われますので、今後、検討させていただきたいと思います。

   さらに、現在、観光客などの交流人口を増加させる取組みとして、日光街道の幸手宿を含んだ草加宿から栗橋宿までの6つの宿場が連携した「埼玉六宿スタンプラリー」の開催や幸手宿のまちあるきを楽しんでもらうための「幸手宿観光ガイド」を開催しております。

   この「幸手宿観光ガイド」とは、古くから日光街道の宿場町として栄えた幸手市内について、今でもその名残を残す場所がありますので、20人の観光ガイドの方々が、幸手駅から旧日光街道を歩きながら宿場あるきを実施しているところでございます。

是非、お時間がありましたら皆川議員も宿場あるきにご参加いただければと思います。

   また、お手元に配布した幸手市のまちを自転車で巡るポタリングマップや市内の飲食店を紹介するグルメマップ「たべある記」も4号目の発行となり、幸手市の魅力の情報発信に努めているところです。

   今後もより多くの観光客を呼び込むための取り組みを調査・検討をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

子ども議会03
子ども議会04

幸手中学校 中里珠彩議員

倉松川堤防の除草について伺う

   国道四号沿い「幸楽苑」付近にある倉松川堤防に雑草が生い茂っています。自転車や徒歩で曲がる際、雑草に遮られ、車が来ているのか確認できません。車と接触しそうになり大変危険です。実際に幸手中学校の生徒でぶつかりそうになってしまった人もいます。これは私たちに限らず、他の小・中学校の生徒、幸手市民の皆様も同様に経験したり感じたりしているはずです。可能であれば、早急に除草作業をしていただきたいと思います。

   以上のような理由で、倉松川堤防の除草作業実施について伺います。

回答:建設経済部長

   幸手市内にはご質問の倉松川をはじめ、江戸川や中川など、大きな河川が流れていますが、これらの河川は、河川法という法律によって「1級河川」または「2級河川」に区分されます。この河川法の定めにより、1級河川は国土交通大臣が、2級河川は都道府県知事が、その管理を行うことが定められています。

   幸手市内を流れる1級河川として、江戸川や倉松川、中川、権現堂川、幸手放水路、大島新田川がありますが、江戸川以外は、国土交通大臣の指定により、埼玉県知事がその管理を行うことになっています。(なお、2級河川は埼玉県内にはありません。)

   ご質問のありました倉松川ですが、具体的には埼玉県の機関で、春日部市内に事務所がある「埼玉県総合治水事務所」が管理しています。このため、堤防の除草作業も、埼玉県総合治水事務所が工事業者に発注して実施しています。

   埼玉県総合治水事務所に確認したところ、倉松川の除草は6月または7月に1回、そして10月に1回の年に2回実施しているとのことでした。

   しかし、特に夏場などでは、雑草が伸びるのが早く、ご質問のように道路の通行に支障をきたすような状況となっています。

   このため、倉松川沿いの市道を管理している幸手市でも、堤防の雑草が繁茂して見通しが悪くなっていたり、道路に倒れこんで交通の支障になっていたりするときは、市の職員が直接、市道に面している部分の堤防の除草を行うようにしています。

   雑草の繁茂に対応して、除草回数を増やしていただきたいことについては、既に市から倉松川を管理する埼玉県総合治水事務所にお願いをしておりますが、今後も引き続き対応を依頼してまいります。

   また、雑草が繁茂して危険な状況になりそうな場合で、埼玉県の作業が間に合わないときなどは、これまで同様に通学路を中心に幸手市により直接、随時、堤防の除草を行い、安全な通行を確保してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

東中学校 松本康暉議員

通学路の安全確保について伺う

   通学路に凹凸する所があり、自転車のハンドルをとられてしまいます。季節によって草が生え道の半分を覆ってしまい、それを除けるために道路の中央まで出なければなりません。

   私たちが安全に学校に通えるように道の舗装や草刈りをしてくれるよう要望します。

   また、今後の通学路の安全確保について伺います。

回答:建設経済部長、教育部長

【建設経済部長】

   東中学校前の道路については、ある程度道幅もあり、位置的にも学校入口へのアクセス道路であることから、市としても、計画的に舗装の修繕を予定しているところです。他の通学路についても、危険な個所から改善をしていきたいと考えてございます。

   東中学校の皆さんが通学する八代、吉田、権現堂川地区の農道は、昭和40年代から50年代頃にかけて整備されたもので、農道の路肩などが崩れるといった状況も広範囲で同じように起こっており、その対応がとても困難になっている状況にございます。

   ある程度の交通量がある農道から修繕したいと思いますが、特に通学路については、毎日通学をされている皆さんからの情報もぜひ参考にさせていただいて、危険な箇所を優先して改善していきたいと思います。

   教育委員会とも連携して、通学路の危険個所に関して、定期的に各学校から情報提供をいただき、早期に対応を図れるような仕組みづくりなどを考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

   また、道路の路肩などの除草については、対象となる道路の延長が膨大であり、市で対応するのが困難なことから、道路に面した地域の皆様のご協力が必要となっている状況です。

   こうしたことなどから、市では、「幸手市道路・水路のサポーター制度」という仕組みをつくり、ボランティア団体による道路の清掃美化活動を奨励しています。こういった制度の一層の活用も図りながら皆さんからの情報提供も踏まえて、通学路の安全確保を図っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【教育部長】

   続きまして、今後の通学路の安全確保について御答弁申し上げます。

   道路の補修や草刈りなど、ハード面での対応については、先程答弁いたしましたが、これらのほか、最近では、不審者による通学中の児童・生徒の皆さんを巻き込んだ痛ましい事件も全国で多く発生しています。このような事件に、少しでも巻き込まれないようにするためには、登下校時において「一人になる時間」をできる限り無くすことが重要でると考えており、小学校などでは、通学班を編成するなど、その対応を図っています。

   また、通学班編成や一斉下校の時に合わせて、通学路の安全点検を行っていますが、点検の結果により、通学路の見直しや安全マップの作成、危険個所の改善に努めているところです。

   教育委員会では、登下校中、何かあったときにすぐに逃げ込める「子ども110番の家」の設置をお願いしたり、皆さんの下校時間等に合わせて、青色回転灯を付けた車によるパトロールを行ったりしています。これらのほか、スクールガードとして、地域の方に登下校の見守り活動に御協力いただいて、みなさんの安全を守っています。

   ほかにも、幸手警察署と協力して交通安全教室を実施していますが、あわせて不審者対応避難訓練を実施し、不審者に出会ってしまったとき、どんな行動をとればよいのかなどを学ぶ機会も設けています。

   これからも警察などの専門機関や地域の皆さんなどとの連携を図り、通学路の環境整備もあわせて取組んで参ります。

西中学校 駒井太一議員

回答:信号機の設置について伺う

   幸手駅の西口が完成し、以前よりも幸手駅が利用しやすくなりました。また、西口からのびる道路も新たに整備され、西口ロータリーを利用する車も多いと聞いています。

   しかし、当該の道路は信号機がなく、交差する道路を利用する人にとっては不便で、今までより危険が増えたと感じています。西中学校でも、通学路として利用している生徒も多いため信号機の設置を検討していただきたいです。

   また、今後の道路計画についても伺います。

回答:市民生活部長・市長

【市民生活部長】

   駅西口の駅前広場から延びる西口停車場線につきましては、現段階では整備途中であり、今後更なる整備を進める予定となっておりますが、駒井議員がおっしゃいますように、この道路の交差点には信号機が設置されていないために危険が増えたとご意見をいただいておりますことは、市としまして大変申し訳なく思ってございます。

   信号機の設置につきましては、公安委員会が担当となり、幸手警察署がその窓口として相談などを受けております。信号機の設置には一定の基準がありますことから、市といたしましては、市民の方の安全のために、今後の交通量の変化などを踏まえ、今後も幸手警察署と相談をしていきたいと考えております。

【市長】

   はじめに、駒井議員のご質問の中にもありましたが、幸手駅の西口が完成し、駅が利用しやすくなったと感じていただき、嬉しく思います。

   市では、更に、幸手駅の西口が使いやすくなるように、「県道幸手久喜線」これは久喜新道のことでございますが、この久喜新道と、「県道さいたま幸手線」これは御成街道のことでございますが、この御成街道の2つの道路を結ぶ「都市計画道路杉戸幸手栗橋線」という、道路の幅が18mの大きな道路を計画しています。

   そして、この都市計画道路と、幸手駅西口のロータリーから延びる道路を繋ぎ、市内はもちろんのこと、市外の皆さんにも、西口を利用しやすいようにしたいと考えています。

   現在、幸手市と久喜市の間にある「弁天橋」という橋を通って、幸手駅西口と久喜市の移動がスムーズに行けるように、また、久喜駅までのアクセスをよくするためにバス路線となる道路の工事をしているところです。  

   道路の整備には時間がかかりますが、皆さんの暮らしがもっと便利になるよう、道路をつくっていきますので、期待していてください。

子ども議会懇談会

   子ども議会終了後、今回の議会についての懇談会を行いました。
子ども議員の皆さんからは「市がどのような対策をしているのかを初めて知ることができた」「幸手市だけでなく、外にも目を向けていきたい」といった感想が挙がりました。

子ども議会05


   教育長からは「議員のみなさんは、ほかの議員の意見を聞いて、思ったことをしっかり話すことができました。日ごろの学習の成果がよく出ていたと思います」と講評がありました。
議員の皆さんはこの議会を通じて、行政や議会の仕組みを学ぶとともに、市をより良くしていこうという意識が高まったようでした。

 

 

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課

〒340-0192 埼玉県幸手市東4-6-8
電話 0480-43-1111 内線223 ファックス 0480-43-7088

メールでのお問い合わせはこちらから