令和4年度幸手市子ども議会(開催報告)

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更新日:2023年02月06日

令和5年1月25日(水曜日)【~未来へのメッセージ~私が思う「笑顔で暮らせるまち・さって」】をテーマに子ども議会を開催しました。

議会当日は、幸手市議場に市内各小中学校から代表児童・生徒12人が集まりました。

子ども議会の様子2
子ども議会の様子1

初めに、市長から市政に関する講話と、議会事務局長から議会の仕組みについて説明がありました。

その後、子ども議員として、日ごろの生活の中で困っていることや気になっていることを、事前によく調査研究し、現場を確認しにいったり、アンケートをとったり、データを分析したりして、自分の体験を交えながら堂々と発表しました。

また、幸手中学校、東中学校、西中学校の生徒は議長も担当し、スムーズな議会運営をおこなうことができました。

参加校

小学校

・幸手小学校     ・権現堂川小学校     ・上高野小学校

・吉田小学校     ・八代小学校            ・行幸小学校

・長倉小学校     ・さかえ小学校          ・さくら小学校


中学校

・幸手中学校     ・東中学校     ・西中学校

発表の様子

発表の様子

幸手中学校 野口結愛議員

幸手市のICT環境の整備の方向性について伺う

GIGAスクール構想のもと、幸手市でも一人に一台ずつタブレットが支給され、授業や行事、発表など、様々な場面で活用する機会が増えてきました。私たちが議題について話し合う中で、使う機会が増えてきたからこそ、見えてきた課題があるという意見が出ました。

例えば、ほとんどの教室にWi-Fi設備が整備されていますが、普段活動している生徒会室や、オンラインで朝礼などを行う会議室など、一部電波がつながりづらい教室があります。また、各教室に設置されているテレビは、光の加減や角度によって見づらい生徒がいます。学校内の設備以外では、毎日の持ち運びにおいて、教科書や部活の道具なども持ち運ばなくてはならないので、通学の負担になるほか、破損の可能性も多くなっています。このように使う場面が増えてきたからこそ、不便を感じることも多くなってきました。

今後、より一層タブレットを活用していくために、設備を充実させることはできないでしょうか。Wi-Fi設備の完備や電子黒板の導入、プロジェクターの常設などを行うことで、タブレットを活用した授業がより活発になると思います。また、教科書を電子化することで、荷物の負担が減るほか、ICTを活用した授業がさらに推進されると思います。

だんだんと、ICTを活用する場面が増えている今だからこそ、幸手市のICT環境の整備の方向性について伺います。

回答:教育部長

野口議員、ご質問をいただき、ありがとうございます。

それでは、幸手市のICT環境の整備の方向性についてお答えする前に、これまでの整備状況について、お話しをさせていただきます。

幸手市では、令和2年度に、市内の小・中学校に通う全ての子どもたちに、一人1台のタブレット端末を配布しました。また、大容量の高速通信に対応した校内ネットワークと、無線LANアクセスポイントを、各教室や体育館に設置しました。

そして、タブレット端末を充電・保管するための充電保管庫を学校内に設置しました。さらに、令和4年度には、学校の授業や家庭で、タブレット端末を活用した学習ができるよう、「ミライシード」というソフトを導入しました。

また、他のお友達の意見などを、すぐに知ることができるよう、電子黒板機能が付いた、65インチの大型モニターを各学校に整備しました。

今後のICT環境の整備の方向性ですが、野口議員から要望をいただきましたWi-Fi設備や電子黒板の導入などについては、整備に多額の費用がかかります。そのため、国の補助金など上手く活用しながら、整備を進めていきたいと考えています。

また、デジタル教科書については、小学校の5年生から中学校の3年生の「英語」を、令和6年度から先行導入する方針を、文部科学省が決定しています。幸手市では、導入に向けた準備を、なるべく早く進めていきます。今後も、児童・生徒の皆さんが、教育ICT環境を活用した新たな学習を通して、資質や能力をより一層確実に育成できるよう取り組んでまいります。

野口議員をはじめ、児童・生徒の皆さんも新たな学習を通じて成長し、世界で通用する人材となることを期待しています。

幸手小学校 古山聡海議員

幸手市の土地活用エネルギー問題対策について伺う

近年、日本では様々なエネルギー問題が多発しています。

日本のエネルギーは諸外国と比較して化石燃料への高い依存が続いており、なかでも温室効果ガス排出の大きい石炭への依存が高いことに国際的な批判の声が出ています。将来にわたって化石燃料依存から脱却する道筋が見えていないことから、日本は世界の環境団体の集まりである気候行動ネットワークより「化石賞」を贈られる不名誉な状態にあります。

さらに、昨今の世界情勢の影響で、燃料の高騰、電気代の高騰などの問題も抱えています。このような現状の中で、化石燃料に頼ることなく私たちの生活を送ることはできないか、とクラスで話し合いをしました。そこで、次の2つの話題があがりました。

1.幸手市東地区には広大な土地があり、そこにソーラーパネルを設置する

2.学校の屋上にソーラーパネルを設置して、学校で使う電気をまかなう

上の2つを実行することができれば、日本のエネルギー問題を解決することに近づけるのではないかと考えました。

そこで、幸手市の土地活用・エネルギー問題対策について伺います。

回答:市民生活部長

エネルギー問題は、持続可能な社会の形成のため、つまり私たちの社会をこれからも続けていくために、とても重要な課題です。

また最近、異常気象のニュースがよく報じられていますが、その原因とされている地球温暖化には、早急な対策が必要であり、太陽光発電などの導入は、とても有効な取組です。

今回、幸手市の土地活用とエネルギー問題対策に、2つのアイデアをいただきました。まず、「東地区にある広大な土地にソーラーパネルを設置する」ということです。

現在、幸手市の東側の土地の多くは、農地として活用されています。農地は、国民の食糧を賄うための大切な資産であり、ほかの目的に利用されないよう法律で守られています。したがって、農地にソーラーパネルを設置することは、簡単にはできません。私たちが暮らしていくためには、エネルギーの確保も、食糧の確保も、同じくらい大切な問題ですので、バランスを取りながら、対策を考えていく必要があります。

また、幸手市では、ソーラーパネルが周辺の環境や、地域のみなさんの生活に悪い影響を与えないようにするために、「太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」というルールを令和4年1月に定めました。このガイドラインに基づいて、私たちの生活環境を守りながら、エネルギー事業が進められるようにしなければいけないと考えています。

次に「学校の屋上に、ソーラーパネルを設置する」ことについてです。

実際にソーラーパネルを設置するためには、校舎にパネルの重さに耐えられる強さがあるのか、雨漏りが起きないか、などについて、よく調べなければなりませんが、このアイデアはとても素晴らしいと思います。

現在、建物で使う電気を太陽光などで発電することで、外部からのエネルギーを必要としない建物が作られるなど、全国各地で地球温暖化を防ぐ取り組みが各地で進められています。市内の学校でも同じようなことができれば理想的だと思います。

また市内には、学校以外にも多くの公共施設があります。これらの施設も、太陽光の活用などにより、地球温暖化対策に取り組める建物にしなければなりません。そこで、幸手市では、地球温暖化対策を進めるための計画づくりを、来年度から始める予定です。

そして、ご提案いただいた内容も含め、どう温暖化対策に取り組むかを協議し、2050年には温室効果ガスの排出量を「実質ゼロ」にするという国の方針を達成したいと考えています。

今後、幸手市全体で地球温暖化対策に取り組んでいくためには、まちの未来を担うみなさんの協力が必要です。ぜひ、みなさんも、地球のために何ができるのか、考えてみてください。

権現堂川小学校 増田虎太郎議員

市民のプール設備について伺う

今年、3年ぶりに学校に水泳学習が戻ってきました。プールでみんなとおこなう学習はとてもうれしかったです。しかし、久しぶりのプールの水は少し緑色のように感じました。先生から話を伺ったところ、本校のプールのろ過機の調子が悪いとのことでした。ぜひ直してほしいと思いましたが、直すにはとても高い費用がかかると聞いて複雑な気持ちになりました。聞くところによると、市内の他の学校でもプール設備のトラブルがあったそうです。そこでも修理となると大きく費用がかさんでしまうし、ましてや学校再編の話なども耳にするので、ムダになってしまわないか、とても心配です。

また、幸手市にあったスイミングスクールがなくなりました。市内で気軽に泳ぐことのできる場所がないように感じます。

そこで、私たちは市営プールがあったらいいなと考えました。

もし市営プールがあれば、それも温水プールだったら、1年をとおして学習できたり、学校のプール設備に不具合があっても通えたり、各学校で管理するよりも管理費が安くなったり、老若男女問わず市民が通えたりするなど、メリットがたくさんあると思います。以上のことから、これから先、学校での水泳学習や市民の水泳場所について、どのような計画が進んでいるのかについて伺います。

回答:教育部長

増田議員、ご質問ありがとうございます。
それでは、ご質問のありました市内のプール設備について、お答えいたします。

はじめに、増田議員は、泳ぐのは好きですか。得意ですか。水泳の学習は、「水の中で運動する」という点で、その他の運動と大きく異なります。

水泳の学習をとおして、泳ぎ方を身に付けたり、水の事故を防ぐための力を育むことができます。現在、市内の小・中学校では1学期中に、10時間程度の水泳の学習を実施しています。

小学校低学年段階の「水遊び」から段階的に学びを積み重ね、クロールや平泳ぎといった基本的な泳法を身に付けていきます。

また、服を着たまま、水の中で体を動かす体験をしたり、万が一の事故に備えて、服を着たまま、「浮いて待つ」という体験をしたりしています。このように、学校の水泳学習は、大変貴重な学びです。
そうしたなか、今回、増田議員の通っている学校や、他の学校のプール設備に、トラブルがあったということで、大変、申し訳なく思っています。

プール設備を含めて、学校の環境整備には、これからも力を注いでいきます。

なお、増田議員が指摘されているように、プールの修理には多額の費用がかかるので、将来を見すえた修理が必要になります。そこで、1つの学校のプールを整備して複数の学校のお友達が、合同で水泳学習ができるような方法も検討しているところです。

また、市民プールといたしましては、かつてB&G海洋センターに屋外プールがありましたが、老朽化を理由に現在は閉鎖しています。新たに温水プールを作る場合は、他の自治体の例を見ると、規模にもよりますが7億円から30億円程度の費用がかかるようです。

そして、幸手市では公共施設等総合管理計画といって、人口が減少するなかでも市の財政を安定させるため、公共施設の維持や統廃合を計画的に行っていくことが決められていて、公共施設を新しく作ることは難しい状況です。

このため、現時点では、幸手市に新たにプールを作る計画はありませんが、増田議員の「新たに市民プールを作って、各学校のプールの管理費を安くすること」や、「市民プールであれば、多くの市民が使える」というお考えは、とても良い発想だと思いました。そのお考えも含め、今後は、小・中学生はもちろんのこと、市民の皆さんにとってどのような公共施設があるとよいのか、今後幅広く検討していきます。

上高野小学校 小林暖人議員

幸手市権現堂公園桜堤保存会・権現堂2号公園について伺う

私たちは、総合的な学習の時間に、地域の未来をよりよくするためにどんなことができるか考えました。

幸手市には、権現堂堤の桜などを見るためにたくさんの観光客が訪れます。その良さを生かし、桜祭りや桜マラソンなどが行われています。地域をよりよくしていくためには、その地域の魅力を生かして、町を活性化させていくことが大切だと思います。

上高野小の5、6年生は、2学期に幸手権現堂桜堤保存会の方のお話を伺いました。地域の方の手により、美しい権現堂堤が守られていることや、地域の魅力を守るために尽力している方々がいることに気付き、活動に興味を持ちました。

また、昨年の10月にオープンした権現堂公園の2号公園の管理も行われるとお聞きしました。新しい公園で、これからどんな行事が行われていくのか楽しみになりました。

そこで、地域を活性化するために、これからこの2号公園をどのように活用していくのか、また、保存会の活動等に小・中学生も関わっていくことができるのか伺います。


回答:建設経済部長

それでは、「2号公園の今後の活用について」ご答弁申し上げます。

小林議員が仰るとおり、権現堂公園の2号公園が昨年の10月にオープンしました。これで、権現堂公園1号から4号までの公園全域が開園されました。

権現堂公園は埼玉県が設置した県営公園です。1号公園は、「運動施設を中心としたレクリエーションの場」、2号公園は、「緑に囲まれた水辺のレクリエーションの場」、3号公園は、「いろいろな草木の花の散策を楽しめる場」、4号公園は、「季節ごとに様々な花を楽しめる場」と、4つのテーマから成っています。

さて、開園してからの2号公園の活用状況ですが、昨年10月30日に「幸手市民まつり」を開催しました。コロナ禍のため、数年ぶりの市民まつりとなりましたが、とても多くの方に来ていただき、2号公園を知ってもらうことが出来ました。

小林議員や上高野小学校の皆さんは、お越しいただきましたでしょうか。

今後も、2号公園のテーマである「緑に囲まれた水辺のレクリエーションの場」という特徴を活かしつつ、市のイメージアップにつながるようなイベントを埼玉県と相談しながら実施していきたいと思います。

次に、保存会の活動等に小・中学生が関わることについて、ご答弁申し上げます。小林議員もご存知のとおり、現在、権現堂公園は、埼玉県から頼まれた「NPO法人幸手権現堂桜堤保存会」が管理をしています。この保存会に確認したところ、以前にいくつかの小学校で、総合学習の一環として、小魚の放流体験を行ったとのことでした。

それから、現在は、市内の全小中学校に対して、2号公園の愛称を募集しているところです。「第2公園」という呼び方ではなく、皆さんが考える素敵な名前を付けてください。よろしくお願いします。

このように、保存会の活動に対して、一部ではありますが、小中学生が関わっていくことができます。また、小中学生から提案があれば相談に乗ることもできるそうです。今後、幸手市も、埼玉県や保存会と協力しながら、幸手市が全国から大勢の皆さんが集まるような取組みを行っていきたいと思っていますします。

東中学校 大橋詩音議員

ジェンダー平等について伺う

1 ジェンダー平等や女性の社会進出について伺います。幸手市は、パートナーシップ制度を導入する計画はありますか。

2 幸手市職員の育児介護休業の取得率、特に男性の取得率を向上させるための取組及び取得の推進について。


回答:総務部長

それでは私からジェンダー平等についての御質問について順次御答弁を申し上げます。まず、1点目の「ジェンダー平等や女性の社会進出に関し、幸手市のパートナーシップ制度の導入計画」についてお答えいたします。

大橋議員におかれましては、11月25日に東中学校で開催しました「女(ひと)と男(ひと)の共生セミナー」に参加していただき、また、ジェンダー平等や女性の社会進出について関心を持ち、さらに調べていただいたことに感謝申し上げます。

大橋議員がジェンダーやLGBTQに関心を持っていただけたように、多くの市民のみなさんが関心を持ち、理解を深めていただくことが行政の重要な役割であり、その一環として幸手市では現在「女(ひと)と男(ひと)の共生セミナー」を開催しているところです。

「パートナーシップ制度」につきましては、婚姻制度と同等の権利や義務などが発生するものではありませんが、全ての人々の人権や性の多様性を尊重し、精神的な安心感や生きづらさといった負担の軽減、社会的な理解の促進を目指すことを目的として、地方自治体が自主的に制定するものでするものと考えています。

幸手市においてもパートナーシップ制度の速やかな導入に向けて、現在、調査研究を行っており、予定といたしましては、新年度には制度をスタートできるように検討を進めているところでございます。

パートナーシップ制度を導入する上で、市民のみなさんの理解がとても重要であり、必要であることから、今後も引き続きジェンダーやLGBTQに関する啓発や情報発信を行ってまいります。

次に、2点目の「幸手市職員の育児介護休業の取得率、特に男性の取得率を向上させるための取組及び取得の推進について」御答弁申し上げます。

まず、男性職員の育児休業の取得についてです。資料を用意しておりますので、お手元に御用意いただきたいと存じます。資料中の「男性職員の育児休業取得の推移」というグラフを御覧いただきたいと存じます。

青色の棒グラフは、各年度の「男性職員の育児休業対象者」の人数を表しています。茶色の棒グラフは、各年度の「男性職員の育児休業取得者」の人数を表しています。そして、折れ線グラフは、各年度の育児休業取得率をパーセント表示しているものです。

幸手市の男性職員の育児休業の令和3年度の取得率につきましては、16.7%となってございます。

人数の割合で申し上げますと、取得対象者が24人いまして、そのうちの4人が取得しています。令和2年度の取得率は9.5%でした。平成30年度が0%でしたので、徐々にはですが、上昇している状況です。

ちなみに、令和4年度内に育児休業を取得した男性職員の人数を参考に掲載しました。育児休業対象職員数が現時点では把握できないため取得率は出せませんが、取得人数としては9人ということで、倍増している状況にあります。

当市の育児休業取得の推進策といたしましては、管理職級の職員を対象に令和元年度から毎年「イクボス宣言」を実施しております。

イクボス宣言とは、「育児を支援する上司(ボス)」ということで、イクボスと呼ばれているものですが、仕事と子育てや介護などを両立できる職場環境の整備を積極的に推進し、部下だけでなく、管理職自らもワークライフバランスを実践し、働きやすい職場環境の実現を目指すものです。

資料を御覧いただきたいのですが、「イクボス宣言式」とある写真があるかと存じますが、これは令和2年に木村市長はじめ、部長級の職員がイクボス宣言をしたときの写真です。

現在では、幸手市の市長、副市長、教育長をはじめ、全ての管理職の職員が「イクボス宣言」の宣誓を実施している状況です。宣言の内容は、資料の裏面に木村市長のイクボス宣言書の写しを掲載しておりますので後ほど、ご確認いただきたいと存じます。

また、実際に育児休業を取得した男性職員の経験談を職員向けに紹介し、実際に育児休業を取得するまでの流れや感想を知ることで、男性職員の育児休業取得を身近で取得しやすい制度であることを周知しています。

それから、介護休業につきましては、「介護が必要」と認定されている家族を介護するために休暇を取得できる制度であり、幸手市では、「介護休暇」や「介護時間」として、手続することにより取得することができます。

ちなみに、介護休暇については、これまで男性職員の取得希望はありませんでしたが、女性職員において令和元年度に1人、令和2年度に1人が取得した実績がございます。

この介護休暇制度についても職員個々の事情に応じて仕事と家庭生活を両立させるための重要な制度であると考えており、引き続き取得しやすい職場環境づくりに努めてまいります。

大橋議員の御意見のとおり、幸手市の魅力が向上し、幸手市の職員になりたいと思う人が増えるよう、今後も、各種の休暇制度の周知や、取得しやすい職場環境の生成につとめ、職員が気兼ねなく育児休業等を取得できるよう取り組んでまいります。

(参考)

【介護休暇】 要介護者の各々が当該介護を必要とする一の継続する状態ごとに、3回を超えず、かつ、通算して6月を超えない範囲内で指定する期間

【介護時間】 要介護者の各々が当該介護を必要とする一の継続する状態ごとに、連続する3年の期間内において1日の勤務時間の一部につき勤務しないことが相当であると認められる場合における休暇で、1日につき2時間を超えない範囲内で必要と認められる時間

吉田小学校 半村夏恋議員

安心安全な町づくり(防災対策)について伺う

吉田小学校では防災学習に対していろいろな角度から全校で体験学習をとして取り組んでいます。

4月当初の災害時引渡訓練

非常時活動の飯盒炊爨体験

水害対応・竜巻対応避難訓練

危機管理防災課による防災講話

アルファー米体験

などたくさんの体験活動等を行ってきました。

その中でも、本年度は全校縦割りによるサバイバルウォークでは地域の実態を知ることができました。吉田小学校は非常に地域も広く高齢の方が多い地区です。

サバイバルウォークを通して、実際に災害があったときの避難経路について考えることができました。

日中は明るく、道もよく見えるので気にすることもありませんでしたが、改めて避難経路として考えて歩いてみると、道路はひび割れ段差があったり、穴があっていたり、道幅が狭く車がすれ違うのが困難な道、街灯のない道路、フェンス等のない用水路沿いの道など、夜間に急な避難等があった場合など、小さな子どもや高齢者の避難は困難になるだろうと感じました。

大地震など大きな災害が起きたとき吉田地区は高齢者も多く避難場所の吉田小学校や東公民館まで非常に遠く、移動が困難な人たちもたくさんいます。私達は、防災体験・防災学習を通し地域の人たちが安心・安全に避難できるような町づくりが必要と考えました。

そこで、幸手で進めている地域の安全対策について伺います。


回答:副市長

それでは、幸手市で進めている地域の安全対策についてお答えします。

今回、半村議員は、実際に地域を歩いて、感じたことをもとに、ご質問してくださいました。災害の発生を想定して、実際に行動してみることは、とても大切です。体験することで気づくことは、たくさんありますので、ほかの議員のみなさんも、ご家族と一緒に、最寄りの避難場所まで歩いてみたり、防災訓練の機会があれば、ぜひ参加してください。

なお、道路のひび割れや穴などを見つけましたら、修理をしますので、ぜひ市役所までお知らせください。

さて、ご質問の幸手市で進めている安全対策ですが、主なものをまとめましたので、お手元の資料をご覧ください。

3番の物資の備蓄では、学校などの避難場所を中心に、防災倉庫を設置し、災害時に必要な飲料水・食料・防災用資機材などを保管しています。

4番の防災行政無線は、災害発生時など緊急の際に、様々な情報を伝達するために整備されています。

毎日、小学校のみなさんにご協力いただき、放送していますので、お聞きになったことがあると思います。

5番の広報啓発活動ですが、本日はお手元にハザードマップを用意しました。

このハザードマップは、地震と洪水の際に、市内でどの程度の被害が見込まれるかを示した地図です。あわせて、災害に対する備えや、避難するときの注意点などをのせていますので、最寄りの避難場所がどこなのか、市内のどこが危険なのか、よくご覧になってください。

このように市ではさまざまな対策を講じているところですが、もし大規模な災害が発生した場合、残念ながら市役所だけでは十分な対応ができません。

広い範囲にわたって、建物が壊れたり、火災が起きたりすると、すべての現場に市役所や警察、消防の職員が駆けつけることは不可能です。

平成7年1月に起きた「阪神・淡路大震災」では、神戸市を中心に大きな被害が発生しました。その時、壊れた住宅からたくさんの被災者を救出したのは「地域住民」の方々でした。

このように、地域の中で、お互いに助け合える関係が築かれていると、災害の時に大きな力となります。そこで、市では資料の7番にある「自主防災組織」の結成を、地域のみなさんに呼びかけています。

半村議員がお住いの吉田地区は、地域のみなさんが協力し合える関係が構築されている、理想的な地域だと思います。

このような活動が、市内に広がり、地域全体で防災に取り組める環境になることが、安心安全なまちづくりに必要なことです。

市では今後も災害に備えた安全対策を進めていきます。みなさんも、学校での学習や地域での活動を通して、防災に対する理解をさらに深めていただければ、と思います。

八代小学校 尾崎暖心議員

安心安全にくらせるまちづくりの交通安全・防犯設備について伺う

私が思う「笑顔で暮らせるまち」とは、こどもたちを含めて、市民が毎日、安心安全にくらせるまちと考えています。

八代地区は、通学区も広く、1時間近く、歩く児童もいます。八代地区内の工業団地や、市内中心部、春日部市方面、茨城県方面へ向かうトラックや自家用車等の交通量も多く、毎朝、多くの地域の方や、保護者の方が見守りを行ってくださっています。

通学路における危険箇所の調査については、年度はじめに、先生方や保護者の方を含め、私たちもそれに加わり、具体的に書面に記し、先生を通じて、報告をさせていただきました。

しかし、下校時刻4時頃になると、冬はすでに薄暗くなっている日があります。八代地区は児童も少なく、集団下校をしていますが、通学路には街灯がなく、暗くなると不安になります。

街頭の設置については、設置による稲の生育への影響もあるときいていますが、中学生になると部活動などで下校時刻がさらに遅くなり、暗い中を帰るのは危険で心配になります。

また、ガードレールがない所が多く、ミラーが割れていたり、標識がへこみ見えにくいところもあります。12月はじめにも、八代地区の農道で大型トラックと乗用車の衝突事故があり、またいつ自動車や自転車などによる事故が起きないか不安がつきません。

そこで、私たちは、幸手市すべての通学路の安心安全のため、ガードレールの設置、防犯カメラ、自転車歩行者専用道路、また、地域の状況によっては、通学バスの運行などが必要と考えました。交通安全や防犯整備についての今後の取り組みについて伺います。

回答:市民生活部長

交通安全や防犯整備の今後の取組についてお答えします。まず、通学路の危険個所について、ご報告いただき、ありがとうございました。

毎年各学校から、さまざまなご要望が市に提出されていますが、それらは職員が現場を確認し、危険性の高いところから対策を講じ、ガードレールの設置や路面標示などを行っています。

なお、信号や交通規制標識の設置は、警察署でないと行えないため、幸手警察署に要望し、実現できるよう努めています。ご質問の中で、カーブミラーが割れていたり、標識が見えにくい場所があるということでしたが、そのような個所は出来るだけ早く、修繕するようにしていますので、見つけましたら、ぜひ市役所までご連絡ください。

つぎに、街路灯は、各地区で必要な場所に設置できるよう、市から工事費と電気代を補助して、街路灯の設置を支援しています。また現在は、長く使うことができ、電気代の安いLEDへの切り替えを進めています。

続いて今後の取組ですが、現在行っているガードレールや街路灯の設置は、今後も続けていく必要があると考えています。また最近は、ご高齢の方が関係する交通事故が増えています。

そこで、街頭広報活動や、広報さってなどを通じて、高齢者のみなさんに自動車の安全運転の徹底や、自転車に乗るときのマナー向上などを呼びかけ、交通事故の防止につなげていきたいと思います。

また今回、通学路の安全のために、いろいろなアイデアをいただきました。自転車歩行者専用道路や通学バスは、導入した場合の効果など、さまざまな角度から検討しなければなりませんが、ご提案いただいたアイデアを参考にして、交通安全や防犯のまちづくりを進めるために、どのような取組が効果的なのか、幸手警察署などの関係機関とも相談しながら、考えていきたいと思います。

最後にみなさんにお願いがあります。

市では毎日、防災行政無線を使って、日が暮れる前に帰宅するよう呼びかけています。この放送は、各小学校のご協力をいただき、児童のみなさんの声で放送していますが、ご質問にもあったように、冬場は日が暮れるのが早くなります。

この放送を耳にしたら、交通事故にあわないよう注意して、できるだけ早く帰宅するようにしてください。よろしくお願いします。

行幸小学校 廿浦優羽議員

自転車走行の安全確保について伺う

私たちは学校の交通安全教室で自転車の安全な乗り方について学習しました。

そこで、自転車は歩道ではなく、車道の左側を走行することを教わりました。実生活でもそのことを心がけて自転車に乗っています。しかし、車道を走っている時、自動車との距離が近く、とても危なく感じています。

危ないと感じた時は仕方なく歩道を走る時があります。ただ、歩行者のことを考えると、歩道を自転車が通ることは少ない方が望ましいと感じました。

そこで、より安全に自転車が走行できる方法を考えてみました。それは、自転車専用通行帯を設けることです。行幸小学校の近くの道にも自転車専用通行帯が設置されている箇所があります。それがあることによって、自転車に乗っている私たちは、自動車との距離をあけて走行することができます。

さらに、歩行者との接触も減らすことができるので、事故を減らすことができます。幸手市では、今後も自転車専用通行帯の範囲を拡大する計画や、自転車専用通行帯のような誰もが安心して通行できる道路環境づくりについての方策はありますか。今後どのように推進していくのか伺いたく思います。


回答:市民生活部長

自転車走行の安全確保について、お答えします。

廿浦議員がおっしゃるように、自転車は道路交通法という法律によって、軽車両という分類になりますので、走行する際は歩道ではなく、原則車道の左側を走ることになっています。

ただし13歳未満の児童や幼児、70歳以上の高齢者の方は、自転車で歩道を走行してもよいとされています。

また、道幅が狭かったり、自動車の通行量が多い道路では、自転車が自動車と接触する危険性があるため、歩道を走行できることになっています。

ご質問にありました自転車専用通行帯は、車道の左端に設けられた自転車専用の通行帯で、この付近では、久喜市の県道幸手久喜線に設置されています。

自転車専用通行帯が設置されている場合、自転車は通行帯を走ることになりますので、ご質問にもありましたように歩行者などと接触する危険性もなく、安全性は向上するものと考えられます。

ただし、自転車専用通行帯を設置するには、通行帯を設置できるだけの道路の幅があるか、歩道が整備されているか、などいくつかの条件があります。

現在のところ、自転車専用通行帯を設置する具体的な計画はありませんが、今後、自転車の通行量や道路の状態などを見て、安全な通行のために、どのような方法が効果的なのかを考え、改善を進めていきたいと思います。

また、だれもが安心して通行できる環境づくりとして、毎年、学校から、通学路の危険箇所の改善について、さまざまなご要望をいただいています。

今後も、みなさんが安心して通行できるよう、危険性の高い箇所については、できるだけ迅速に改善していきますので、みなさんも気が付いたことがありましたら、お知らせいただきたいと思います。

また、自転車を安全に利用していただくために、昨年11月に「自転車安全利用五則」というルールが定められました。

本日、みなさんのお手元に配布させていただきましたが、ここには安全に自転車を利用するために、守らなければならないことが示されています。

この「自転車安全利用五則」を広報紙やホームページで、市民のみなさんに広くお知らせし、ご理解いただくことで、少しでも自転車による事故を減らしていきたいと考えています。

今後も、誰もが安心して通行できる道路環境を整えるために、さまざまな検討を進めながら、あわせて危険箇所の改良や、自転車ルールの広報などを行い、自転車通行の安全確保に取り組んでまいります。

西中学校 青木睦実議員

幸手市のエネルギー自給率とエネルギー備蓄について伺う

近年では南海トラフ地震や首都直下地震などをはじめとした大規模な自然災害が多発するのではないかと言われており、災害時の安全を確保するための施策などについて関心が集まっています。

その為、災害対策について生徒会本部で話し合ったところ、ライフラインの確保が重要なのではないかという意見が多く出ました。

そこで現在幸手市ではどのような対策を実施しているのか気になって調べたところ、防災・災害対策の一環として幸手市国土強靱化地域計画という施策を行っているとホームページを通じて知りました。

資料に目を通すと、シナリオリスクへの対応として5-2に電気・ガス等のエネルギー供給体制の強化、再生可能エネルギー等の代替エネルギーの確保、次世代技術の活用に向けた取組の推進などが挙げられていました。現在、適用できる事業はなく、国土強靱化を図るため、「次世代技術を活用した省エネルギー・創エネルギー社会の実現に向けた取組」を検討する、とありましたが、質問です。

「次世代技術を活用した省エネルギー・創エネルギー社会の実現に向けた取組」のために現在、幸手市で実行できている施策などはありますか、そして家庭等のソーラーパネルでの発電を含めた幸手市のエネルギー自給率の現状などが知りたいです。また、私たち中学生が省エネルギー・創エネルギー社会の実現のためにできることがありますか、合わせて伺います。


回答:市民生活部長

それでは、幸手市のエネルギー対策について、お答えいたします。

まず、幸手市国土強靭化地域計画における「次世代技術を活用した省エネルギー・創エネルギー社会の実現に向けた取組」ですが、計画に記されていたように、現在幸手市で実行できている施策はありません。

国土強靭化地域計画とは、大きな災害がおきた時に、市民のみなさんの生命や財産を守り、地域社会や経済への影響をできるだけ抑えるために、あらかじめ、どのようなことに備えるべきか、ということをまとめた計画です。

その中で、電気やガスが止まってしまった場合の対策のひとつとして、次世代技術の活用に向けた取り組みの推進をあげています。

先ほど幸手小学校からのご質問で少し触れましたが、現在は進んだ断熱技術と、使う電気を太陽光などで発電することで、外部からのエネルギーを必要としない建物、これをZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)といいますが、国は、地球温暖化対策を進めるために、公共施設や高層ビルをZEBにする方針を打ち出しています。

また、国のエネルギー基本計画では、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を減らすために、石油や石炭による発電を減らし、太陽光や風力といった再生可能エネルギーや、水素などを活用するとしています。

このような新しい技術は、コストなどの面から、ただちに導入できる段階ではありませんが、災害時の対策としても有効ですので、幸手市では、将来的に活用に向けた取り組みを進めることにしています。

つぎに、幸手市内でのエネルギー自給率ですが、正確な数値を把握する方法がありませんので、申し訳ありませんが、お答えすることができません。

しかし、ソーラーパネルを設置する住宅は年々増えており、電気の一部を自給している家庭が多くなっていることは間違いありません。

幸手市では、地球温暖化対策を含めた環境政策の基本となる「幸手市環境基本計画」の見直しを来年度に始める予定ですが、その際に、太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入について調査を行い、今後の対策に生かしていきたいと考えています。

最後に、省エネルギー・創エネルギー社会の実現に向けて、みなさんが取り組めることですが、お手元の「エコライフDAY」のチェックシートをご覧ください。

毎年、夏にご参加いただいている「エコライフDAY」では、チェックシートを使って省エネなど環境に配慮した生活を1日体験していただきました。

省エネルギー・創エネルギー社会の実現には、一人ひとりが自分のことと捉え、ライフスタイルから変えていくことが大切です。

ここに挙げられた項目は、効果も高くわかりやすいことから、ぜひ普段から取り組んでみてください。また、学校生活の中でも、どのような取り組みができるのか、機会がありましたら、意見交換などをしてみてください。

ひとつひとつは小さな行動ですが、みんなでやることで、大きな効果が期待できます。ご協力をお願いします。

長倉小学校 竹村心咲議員

今後の市内循環バスの改善や運営について伺う

私の家の近くにある市内循環バスのバス停は、車一台がギリギリ通れるような細い道沿いにあります。循環バスに乗るのはお年寄りが多いと思いますが、バスを待っている人がこのような細い道にいるのは危険だと思いました。

また、バスが停まっていると車が通れないため、渋滞や接触事故が起きてしまう不安もあります。

みんなが安心安全で利用しやすい市内循環バスにするには、道路の拡張や利用者の目線に立った設置場所の確保、それから市内循環バスのPR活動によって利用者を増やす取組が必要だと思います。

子供の利用者を増やすには、循環バスの中に子供が作った作品が掲示されるのも面白いかと思います。

そこで、今後の市内循環バスの改善や運営について伺います。

回答:市民生活部長

それでは、今後の市内循環バスの改善や運営についてお答えします。

市内循環バスは、主に高齢の方々などの日常生活を支える移動手段として、みなさんがお住まいの地域と、市役所などの公共施設のほか、医療機関や商業施設などをつないで走っています。

詳しい運行経路などは、お手元のパンフレットをご覧ください。

市内循環バスは、市民の暮らしを支える交通手段として、多くの方にご利用いただくため、住宅街に設置した停留所が多くなっています。

停留所の場所は、市役所の職員が周りの状況を確認し、交差点からの距離や、ふだんの交通量など、安全に配慮した上で、幸手警察署などの関係機関に相談して決定しました。

ご質問にあるように、停留所の中には、比較的狭い道路に置かれたものもあり、停車による渋滞や、接触事故などが心配されますので、もし道路を広くできれば、より安心できる環境になると思います。

しかし、道路の幅を広げるためには、道路に面した土地を所有者からご提供いただかなければならず、工事も含めて、その実現には多くの時間と費用がかかります。したがって、停留所が置かれている道路を、ただちに広げるのは難しいことをご理解いただきたいと思います。

つぎに、利用者目線に立った停留所の確保につきましては、一部ですが、お店のご厚意によって、停留所にベンチを設置した場所があります。

また、休憩場所の提供やトイレの利用、お買い物の優待など、市内循環バスを利用される方に、さまざまなサービスを提供してくださるお店を募集し、「ハピノリ応援ショップ」として現在62店が協力してくださっています。

今後もアンケート調査などを通じて、利用者のご意見をお聞きし、より便利な循環バスにできるよう、改善を図ってまいります。

また、竹村議員がおっしゃるように、より多くの方にご利用いただくため、もっと市内循環バスのPRに取り組んでいかなくてはならないと考えています。

ご提案いただいた、子供たちが作った作品の展示は、とてもユニークで楽しいアイデアですので、実現できるよう、前向きに考えたいと思います。市内循環バスは、運行が始まってから1年余りが経過しました。運行開始となった昨年1月の合計利用者数は1,242人でしたが、先月の状況は、2,184人となっており、少しずつですが利用される方は増えております。

今後も、安全第一を心がけながら、さらに多くのみなさんにご利用いただけるよう、いろいろと工夫をして、市内循環バスを運行してまいります。

さかえ小学校 眞壁穂葉議員

安全な自転車通行及び歩行者通行について伺う

最近、自転車利用のルールが厳しくなりました。私はみんなが安全に生活できることが一番大切だと思います。

学校でも、交通安全教室や、授業等での自転車を使用するにあたり、守らなければいけないルールを勉強しました。しかし、さかえ小学校周辺を含め今の幸手市では当たり前のように歩道を走る自転車を見かけます。

令和3年度の自転車事故件数を見てみると、幸手市は傷者数53人になります。近隣の杉戸町においては38人になり、同じくらいの人口を有する羽生市は34人になります。1000人あたりの傷者数で比較してみると、幸手市1、1人、杉戸町0、8人、羽生市0、6人となり、幸手市の割合が一番多くなっています。

また、令和2年度と比較しても自転車事故件数が6件も増加しており、幸手市の近々の課題であると感じます。このことから、自転車交通事故等を減らすため、新しく普通自転車専用通行帯の設置が必要だと考えますが、予算的な問題や、道路幅等の確保などの観点から現状として難しいように思います。

そのため、歩道と自転車を区別する自転車歩行者道なら予算的な問題や、道路幅等の確保などの観点の問題も解決できるかと思います。また、今まで通りのような自転車歩行者道での区別だけでなく、色や絵、文字などを躍動的なものにしたらいかがでしょうか。幸手市内の小中学生からアイデアを募り、標示等を作ることで、より一層安全意識が高まると思います。

そこで、安全な自転車通行及び歩行者通行についてお伺いしたいです。


回答:市民生活部長

安全な自転車通行および歩行者通行について、お答えします。

まず、令和3年度の自転車事故の件数等について、詳しく調べていただきありがとうございます。幸手市内でも自転車による事故が発生しており、交通安全対策の課題となっています。

自転車は誰もが気軽に利用できる乗り物ですが、基本的なルールを守らず、危険な運転をされる方もいらっしゃいます。

先ほど行幸小学校からのご質問でもご紹介しましたが、昨年11月に「自転車安全利用五則」というルールが定められました。

この「自転車安全利用五則」を広報紙やホームページで、市民のみなさんに広くお知らせし、ご理解いただくことで、少しでも自転車による事故の発生を減らしていきたいと考えています。

また、自転車歩行者道の設置についてご提案をいただきました。自転車歩行者道は、一定の幅がある歩道の中に、歩行者が通行する部分と自転車が運行できる部分が分けてある道路のことです。市内では行幸地区、矢代地区、栄地区内の道路に設置されています。

自転車歩行者道では、自転車が車道を走行しませんので、自動車事故にあう可能性は低く、安全性の高い道路になります。現在のところ、新たに設置する計画はありませんが、今後の交通安全対策の中で考えていきたいと思います。

なお、自転車歩行者道に躍動的なデザインを施せたら楽しいと思いますし、多くのみなさんに注目していただけると思いますが、道路の場合、路面の色や表示の形、大きさなどは決まりがありますので、自由に色やデザインを決めることは、できないようになっています。

しかし、小中学生のみなさんに、交通安全に対する意識を高めていただくことは、とても大切ですので、このようなご意見を参考にさせていただき、柔軟な発想で、これからの交通安全対策を進めていきたいと思います。

自転車は誰もが気軽に利用できる便利な乗り物ですが、ちょっとした不注意で、大きなケガをしたり、人を傷つけてしまうことがあります。

道路交通法という法律が改正され、この4月からは、大人の方でも自転車に乗るときは、ヘルメットを着用するように努めることになりました。

市民のみなさん一人ひとりが、交通ルールとマナーをしっかり守ることが交通事故防止の第一歩です。

市では、今後も交通ルールとマナーについてお知らせするとともに、歩行者や自転車が安全に通行できるよう、道路環境の整備を進めてまいりますので、みなさんのご協力をお願いいたします。

さくら小学校 片岡悠議員

幸手市の町おこしについて伺う

私たちは総合的な学習の時間を通して、幸手市の歴史や魅力について学習してきました。宿場町としての歴史や、権現堂の桜など多くの魅力を学習しました。しかし、修学旅行で訪れた鎌倉の街並みにより大きな魅力を感じました。

そこで、私たちの住む幸手市を、より魅力的な町にしていきたいと考え、クラスのみんなで話し合いました。出た意見としては、「商店街の活性化」「SNSでの魅力の発信」「サッカーやバスケットボールが自由にできる公園づくり」などです。

市のホームページを見ると、令和元年度から令和5年度にかけて「にぎわいと活力あふれるまちづくり」に取り組んでいることがわかりました。その取組の中で、特に力を入れて進めていることや、これは他市に負けないといったことがあれば教えてください。


回答:市長

「SNSなどを活用した魅力発信・町おこしに関する取り組み」について、お答えします。

幸手市では、若い人達に幸手市の魅力を知ってもらい、「いつまでも幸手市に住みたい」と、思ってもらえるような街づくりに励んでいます。そのような中、総合学習の時間にみなさんに幸手市の歴史や魅力を知ってもらえたことは大変うれしく思っています。

片岡議員のおっしゃるとおり、商店街にはシャッターが閉まっている所もありますが、幸手市では、その商店街を活性化するために、街路灯の整備や歩道整備などを進め、明るく歩きやすい環境とすることで、商店街を利用しやすいようにしてきました。

また、商店街の皆さんも、多くのお客様に来ていただくために、「七夕飾り」や「ナイトバザール」、「歳末大売出し」などの様々なイベントを開催し、少しでも多くのお客様を呼び込むことで、商店街を盛り上げていこうとしております。

「食べ歩きパンフレット」のお話もございましたが、幸手市観光協会では、2018年から「今日行きたくなる幸手のお店」というキャッチフレーズのもと、「幸手たべあるきガイドマップ」を発行しています。現在まで、5冊のガイドマップを発行し、ラーメン屋やパン屋、また、テイクアウトができるお店などの紹介をしています。

現在、観光協会のホームページにおいて、「たべあるきガイドマップ」は公表しておりますが、片岡議員が言われているように、SNSを活用して、PRをすれば、幸手のお店の魅力をもっと知ってもらい、広げることができると感じております。

みなさんが修学旅行で訪問した鎌倉市は、多くの神社仏閣などの歴史的遺産があり、大変魅力的な街です。

幸手市にも、江戸時代に日光街道の宿場町として繁栄した歴史があり、将軍が休憩に使った寺院や街道の道しるべなどが残っています。これらを全国の皆さんに知ってもらえるよう、SNSを活用し、活気のある街づくりのために様々なことに取り組んでいきますので、皆さんのご協力をお願いします。

そして、現在、幸手市ホームページ内の、幸手市の魅力を伝える「シティプロモーションサイト」の大幅な見直しを行っています。市内で暮らす市民の皆さんの紹介やイベントのお知らせ、市民の皆さんからの写真の投稿など、楽しい情報を発信してまいります。

2月1日から市民参加型のコンテンツが加わりますので、ぜひ、みなさんが見つけて感じた“幸手市の魅力”となる写真や情報などをたくさん投稿してほしいと思います。そこに投稿いただくことで、SNSにも連携することができます。みんなで幸手市を盛り上げていきましょう!!

最後に、今年は4年ぶりに、第90回幸手桜まつりを開催する予定です。

桜と菜の花のコントラストが美しい、関東随一の桜の名所である権現堂公園に、是非、訪れてみてください。よろしくお願いします。

子ども議会懇談会

子ども議会終了後、今回の議会についての懇談会を行いました。

子ども議員の皆さんからは、「自分の姉も子ども議員として発表していたので憧れていた、自分も子ども議員になれて嬉しかった」「緊張したけど、うまく発表できて良かった」といった感想があがりました。

集合写真1

教育長からは、「自分たちで現場を見に行ってみたり、アンケートを取りデータを分析するなど、根拠や論拠を明確にしながら、質問していることがとても印象的でした。課題解決のための具体的な提案や、柔軟な発想、新鮮なアイディアもいただき、児童生徒の幸手愛の強さに感動しました。」との講評がありました。

子ども議員からの質問の質の高さや、このまちを魅力あるものにしたいという強い市民意識が伝わる有意義な議会となりました。子ども議員の皆さんは、市への自分達の意見や希望を提言することにより、市政への関心がさらに高まった様子でした。

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