令和3年度幸手市子ども議会(開催報告)

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更新日:2022年02月14日

令和4年1月26日(水曜日)【~未来へのメッセージ~私が思う「笑顔で暮らせるまち・さって」】をテーマに子ども議会をオンライン開催しました。

議会当日は、市内各小中学校と議場をZoomでつなぎ、代表児童・生徒12人が参加しました。

子ども議会の様子11
子ども議会の様子1

初めに、市長から市政に関する講話と、議会事務局長から議会の仕組みについて説明があり、その後、子ども議員として、日ごろの生活の中で困っていることや気になっていることを、自分の体験を交えながら堂々と発表しました。

幸手中学校、東中学校、西中学校の生徒が議長を担当し、スムーズな議会運営を行うことができました。

参加校

小学校

・幸手小学校     ・権現堂川小学校     ・上高野小学校

・吉田小学校     ・八代小学校            ・行幸小学校

・長倉小学校     ・さかえ小学校          ・さくら小学校


中学校

・幸手中学校     ・東中学校     ・西中学校

発表の様子

発表の様子

幸手中学校 田頭幸人議員

通学路の安全確保について伺う

幸手駅から交番の前を通って、幸手中にむかって真っすぐ抜ける道があります。駅からではなくても、途中からその道に合流する生徒もいるので、本当に利用者が多い道です。

特に、登校の時間では、幸手桜高校に通う高校生や通勤で駅に向かう方も利用するので、一層混雑します。加えて、自転車も通行するので、そのつもりがなくても歩道から大幅にはみ出している人もいます。

歩道を広くすることや電柱を地中化するなどの対策が考えられますが、それは難しいと思います。ですので、片側通行を徹底できるよう、歩く方向をはっきりと示したり、路側帯や歩道に色や言葉を付けたり、看板などで注意を促したりなど、対策を行っていただき、少しでも混雑が解消し安全に登校ができるようにしていただければと思います。

この道だけでなく、狭い道や見通しの悪い道も通学路にはありますので、今後の通学路の安全確保について伺います。


回答:市民生活部長

田頭議員がおっしゃるように、幸手駅前広場から幸手中学校方面へまっすぐに伸びている道路は、歩行者や自転車、自動車の通行が多く、特に通勤通学の時間帯は、たいへん混雑します。

この道路は道幅が狭く、歩道を整備することが難しいため、道路の一部に、緑色のライン(グリーンベルト)を引いて、歩行者の歩く場所と車道を区分しています。

田頭議員のご質問にもありましたとおり、道路を広げたり、電線を地中化して電柱を撤去することは、簡単には出来ません。

そこで、道幅が狭く、歩道が確保できない道路には、幸手警察署と相談のうえ、グリーンベルトを引いたり、路面標示によって運転手に注意を促したり、見通しの悪い交差点にカーブミラーを設置してきました。

特に通学路の危険個所は、学校やPTAの皆さんからのご意見を参考に、改善を図ってきましたが、今後も道路の状況を確認したうえで、より効果的な安全対策を講じていきたいと思います。

また、通学する皆さんをはじめ、歩行者の方には、

・道路を広がって歩かない。

・歩きながらスマホなどを操作しない。

・交差点では立ち止まって、左右を確認する。

など、基本的なルールを守るよう「広報さって」など、さまざまな方法で呼びかけてまいります。

このように、通学路の安全対策としては、道路の安全対策と、歩行者への呼びかけを併せて行うことで、交通事故の防止に努めていきたいと思います。

みなさんも、通学の際は、交通事故に十分気を付けてください。

幸手小学校 廣田叶夢議員

ジェンダー平等の実現に向けてできる取り組みについて伺う

SDGsについて、学校やテレビなどで触れる機会が増え、何だろうと思っていた時に、ニュースでジェンダーギャップ指数が156ヵ国中、日本が120位であることを知りました。

早速、ジェンダー指数について調べてみると、政治・経済・教育・医療などの分野の男女格差を示す指標であるとわかりました。

学校では、男女が協力して学習や生活をしているのに、男女の違いで生じる差や、女性に対しての暴力、社会進出への制限をするなどの差別をする国もあり、将来に向けて、性の違いによる壁や固定観念を少しでもなくしていく必要があると思いました。

学年で、ジェンダーに関するアンケート調査を実施したところ、それぞれの項目で興味関心を示した人が多く見られました。

「もし、生まれ変わるとしたら、男性と女性どちらが良いか」

という問いには、男性が82%、女性が12%、中性が6%という回答でした。

この結果から、女性はいろいろな場面において、負担が大きいという考えをもつ人が多いことがわかりました。

今後、自分たちができる取り組みとしては、インターネットや本で知ったことをポスター・新聞・プレゼンソフトなどにまとめて発信することや性別から受けるイメージを変えていくためのポスターの作製などができるのではないかと考えています。

そこで、幸手市が現在行っているジェンダー平等の実現に向けての取組や今後の取組について伺います。


回答:総務部長

まず、廣田議員が、ジェンダーギャップ指数に関して、様々なことを調べたり、ジェンダーに関し学年アンケートを実施したりするなどを通じて、SDGsが目標とするジェンダー平等が重要であることに気づいたことは、とてもすばらしいことと思います。

ジェンダーとは、日本語で「社会的性差」とも言われています。

たとえば、「男の子は青色、女の子はピンク色」とか、「お父さんは会社で働いて、お母さんは家で家事をする」というように、男と女の違いによって、周りの人が無意識に抱くイメージや役割分担があると思います。

近年、ジェンターという言葉が広まり、「男だから」「女だから」と決めつけることで、男女の間に偏見、差別、不平等が生まれていることが広く知られるようになりました。

廣田議員の御質問である「ジェンダー平等の実現」としてSDGsが目標とするものは、性別による差別をなくし、男女が対等に、権利、機会、責任を分かち合える社会を作ること、すべての人がいきいきと活躍できる社会にすることと認識しています。

このことから、幸手市では「幸手市男女共同参画プラン」という計画を市民の皆さんで構成される協議会を中心に策定し、これまで推進してきました。

このプランにより、男女共同参画社会の実現に向けて、「全ての男女の人権が尊重され、個人としての能力を発揮して自主的に行動できる」を基本理念とし、様々な取り組みが実施されています。

たとえば、このプランの基本目標の1つである「男女共同参画社会形成への意識づくり」の実現のために、男女があらゆる分野で活躍できる社会を目指すため、「モア」という情報紙を発行しています。

皆さんの議席に資料として配布させていただきましたので、後ほど、御覧いただけたらと存じます。

その他にも啓発セミナーの開催や、毎年6月に市役所のロビーで男女共同参画週間記念パネル展等を開催するなど、広く市民の皆様への情報発信を行っているところです。

次に、今後の取り組みにつきましては、現在、ジェンダーの問題を考える中で、LGBTQ(性的少数者)と呼ばれる人たちへの取り組みが必要であり、重要であると考えています。

体と心の性が違ったり、同性が恋愛対象となったりなど、多様な性について、理解を深めるための取り組みとして、お互いを人生のパートナー又は家族として尊重し、協力し合うことを行政として証明する「パートナーシップ制度」の導入に向けて、現在、研究を進めているところです。

廣田議員は、今後、自分たちでできる取り組みとして、ジェンダー平等実現のために、また社会的性別のイメージを変えるために、ポスターや新聞、プレゼンソフトを使って情報発信することを考えていただきました。

とても重要で必要な取り組みであると思いまし、幸手市も引き続き積極的な情報発信を行ってまいります。

これからも、ジェンダー平等の実現に向けて、幸手市として様々な取り組みを行ってまいりたいと思いますので、廣田議員をはじめ若い世代の人たちも、ともにジェンダー平等の実現を目指していただければと思います。

権現堂川小学校 齋藤柑汰議員

これからの幸手市の学校のあり方について伺う

幸手市の小学校の中には全校児童が100人より少ない学校がいくつもあります。

幸手市の第6次幸手市総合振興計画における総人口の将来推計を見ると、今後も幸手市の子どもの人口は減少し続けることが見込まれています。

クラスで、今後の学校について話し合ったところ、幸手市に大きな学校を建てるという考えが出ました。

人数の少ない学校では、学校全員の名前が分かり、全員が仲良く協力して活動することが出来ます。

しかし、体育の授業のチームやグループ分けでは、クラス変えもないため、いつも同じようなメンバーになったり、2チームしか作れず、同じ相手とばかり戦ったりします。

大きな学校では、友達をたくさん作れたり、色々な考えや意見を取り入れ、より切磋琢磨して成長できたりするよさがあると思います。

また、大きな学校を建てるのに伴い小学校数が減少することについても話し合いました。

地域の小学校は地域の防災拠点でもあり、行事等で地域の方とのコミュニケーションがとれる大切な場になっています。

小学校の広い校庭と校舎はそのまま残し、赤ちゃんからお年寄りまでが集まることができ、交流できるコミュニティ施設として活用したらどうかという意見が出ました。

そこで、これからの幸手市の学校のあり方について伺います。
 

回答:教育部長

齋藤議員ご指摘のとおり、全国で子どもの人口は、減少しています。

現在、市内の小中学校の児童生徒数は、3,289人で、5年後の令和8年度には、2,605人と、約700人減少することが見込まれています。

また、市内には大小様々な規模の小・中学校がありますが、齋藤議員ご指摘のとおり、小規模校も大規模校も、それぞれメリット、デメリットがあります。

幸手市ではこれまで、児童・生徒の皆さんや保護者、地域の方々にとってより良い学校となるよう、小規模校も大規模校もそれぞれの良さを生かした学校運営を行ってまいりました。

しかし、今後の人口減少や、国が検討している35人学級をはじめとした新たな学校制度などの動きを考えると、幸手市の学校のあり方を早急に検討する必要があります。

そこで、昨年の8月に、幸手市長から幸手市教育委員会教育長へ、市内小中学校の今後のあり方を検討するよう依頼が出されました。

これを受けて幸手市教育委員会では、どのように検討していくか話し合っており、今後、学校の校長先生やPTAの役員、地域の方などで構成された教育審議会という会議を、令和4年度の早い段階で立ち上げ、この問題について御審議いただく予定です。

なお、齋藤議員御指摘のとおり、学校は地域の防災拠点や、行事等で地域の方とのコミュニケーションがとれる大事な場でもありますので、児童・生徒の皆さんや保護者の方はもちろんのこと、地域の方々にとってもより良い学校規模や通学区域となるよう、今後の学校教育のあり方について御審議いただく予定です。

斎藤議員のクラスの皆さんからいただいた、「大きい学校を建てる」、また「学校として使用しない場合、広い校庭と校舎を残し、赤ちゃんからお年寄りまでが集まることができ、交流できる施設として活用する」という、跡地の活用も含めた御意見は、大変重要で、地域の交流のためになるものだと思います。

今後の幸手市の学校のあり方は、全ての市民にとって大事な問題なので、しっかりと時間をかけて審議する必要があります。そのため、方向性を御報告できるのは、まだ時間がかかりますが、齋藤議員やお友達の皆さんからいただいた御意見を含めて、より良い学校のあり方や、その後の跡地の活用の仕方についても検討してまいります。

上高野小学校 増田結人議員

幸手市の魅力あるまちづくりについて伺う

総合的な学習の時間に会津や日光など、幸手市以外のまちづくりを学びました。

それらのまちは、その土地の気候や地形、歴史をいかしてまちづくりをしていると知りました。

私たちの幸手市でも権現堂の桜堤やおいしいお米などの魅力をいかしてまちづくりをしていると思います。

しかし、まだ多くの人に伝わっていないように感じます。

幸手市もさらに地形や歴史をいかした魅力あるまちづくりをすれば、住みたいと思う人が増えてくると思います。

そうすれば、税収が増えたり、活気があふれたりしてくると思います。

私は、家をたくさん建てる必要があっても、おいしいお米を作るために田んぼは壊さないで空き家や使っていない土地を利用して建てる支援や補助をすればいいと思います。

だから、地形や歴史をいかした住宅エリア、農業エリア、観光エリアなどエリア別にまちづくりを行い、住宅地が点在しないように改善していけば、より住みやすく便利になると思います。

それについて御意見を伺いたいと思います。


回答:市長

幸手市は、平たんな地形で、市内の東側には江戸川、北側には中川や権現堂川といった豊富な水源に恵まれ、お米づくりに適した土地で、県内でも、おいしいお米が作られています。

また、増田議員も通ったことがあるかもしれませんが、圏央道という高速道路の出入口ができたことで、観光面でも、全国的に有名な権現堂の桜堤などへ、遠い場所からも、多くの人が来てくれるようになりました。

さて、今回、増田議員から、幸手市の魅力あるまちづくりについて、ご質問をいただきましたが、その中で、住宅地が点在しないようにするという考え方は、まちづくりでは、とても大事なことであります。

幸手市では、まちづくりのルールとして、住宅やお店、工場などが建てられるエリア(市街化区域)と、美味しいお米や野菜などを作るエリア(市街化調整区域)を決めて、住宅地などが点在しないようなまちづくりをしています。

なお、今回、増田議員からご意見のあった、「エリア別のまちづくり」という考え方は、とても面白いと思いますので、参考にさせていだきたいと思います。

幸手市では、これから、さらに、人口が減っていくことが予想され、人口の減少は、空き家の増加にもつながっていきます。

そうした状況で、増田議員から、「家を建てる必要があっても、田んぼを壊さないで、空き家などを活用してはどうか」というご意見をいただきましたが、このことは、とても大切なことだと思っています。

幸手市では、空き家を活用できるよう、「空き家バンク」という制度があり、幸手市以外に住んでいる人が、幸手市の空き家に住んでもらった時に、補助金を差し上げています。

これからも、空き家や使っていない土地の活用なども考えながら、さらに、まちの活気を創り出し、生活がより豊かで便利になるよう、商業や工業などを発展させ、また、地震や台風などの災害に強い、安全で、安心に暮らせるまちづくりをしていかなければならないと考えています。

幸手市では、現在、「第2次都市計画マスタープラン」という計画を作っています。

本日、その計画の一部を皆さんに、お配りしています。

この図は、皆さんが大人になる頃の、これからの20年後の幸手市の将来の姿を示したもので、この計画が達成できるよう、まちづくりを進めていくものでございます。

そして、多くの人に、幸手市の魅力を感じていただき、幸手市に来てよかった、幸手市に住んでよかったと、みんなに言ってもらえるような、そんな幸手市を目指していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

東中学校 稲葉駿太議員

紙使用の削減とデジタル化の取組について伺う

私は、生徒会役員の立候補に当たって、学校でのリサイクルを推進するということを公約の一つとしました。

昨年度の生徒会では、不要になった紙のリサイクルに力を入れてきました。

現在、タブレットが小中学生に配られ、授業でも使う機会が増えました。

しかし、毎日のように様々なお知らせやアンケ―トが紙で配られ、多い日には10枚くらいのプリントが配られます。

そして、教科書自体が大きくなり、厚い紙のかたまりとなっています。

そこで質問です。

せっかくタブレットが配られるようになったので、教科書自体も紙ではなく、デジタル教科書にしていく予定はありますか。

また、市から学校を通じて配られるお知らせなども、紙ではなくデジタルで配信していく予定はあるのでしょうか。

今年はデジタル庁も発足したので、市のデジタル化ではどんなことが進められていて、私たち自身がどのようにしていくと、紙の使用をもっと減らしていけるとお考えになっているのか、お聞かせください。

よろしくお願いします。


回答:教育部長

はじめに、「デジタル教科書」についてです。

本市では、「豊かな学びを推進する幸手市のGIGAスクール構想 元年度グランドデザイン」において、「学習ツールとしてICTを『当たり前』に活用できる児童・生徒の育成」を目指しています。

その達成に向けて、「ICTを利活用した分かる授業の積極的な実践」として、「デジタル教科書」の導入を方策として掲げています。

今年度、幸手市では、文部科学省による「令和3年度『学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業』」に取り組んでいます。

市内小・中学校の研究委嘱校の中から、小学校4校、中学校1校を実証事業の実施校として指定し、1年間の実証事業を行っています。

実証事業の成果として、デジタル教科書を使用することのメリットを把握することができました。

紙媒体の教科書では、細部まで読み取りにくかった資料を拡大して表示することができたり、関連する画像を見たりして学習を進めることができます。

また、文章の要約をする際には、大切な文章を画像として切り取り、アプリ内のノートに貼り付けることで、効率的な学習をすることもできます。

文部科学省による「学習者用デジタル教科書普及促進事業」は、令和4年度に全ての小・中学校でデジタル教科書の活用ができるよう事業の拡充を計画しているとのことです。

幸手市としても、学習者用デジタル教科書の導入に向けて、国の計画に合わせて順次計画を進めていきます。

次に、「紙の使用削減」と「デジタル化」についてです。

令和2年度から、国の方針のもと、幸手市でも「GIGAスクール構想」の実現に向けた整備が進められてきています。

様々な情報のデジタル化により、これまで紙媒体でやりとりをしていたものを削減できる環境が整ってきました。

幸手市としても、限りある資源を大切にするとともに、印刷にかかるコスト削減や、業務効率の向上のためにも、できる限りの紙の使用削減を目指しているところです。

現在配付されている一人1台のタブレット端末に「チームス」というツールがあります。

このツールを活用することで、紙媒体でお知らせしている通知をデジタル化して配信することが可能となります。

具体的には、チームスに電子データファイルを添付して、対象の児童生徒向け送信する方法です。

タブレット端末に送信されたファイルを、各家庭内で情報共有することで紙の削減につながります。

さらに、現在各小・中学校で運用しているメールビルダー機能の活用が考えられます。

メールビルダーでは、学校行事等に変更が生じた際や、災害発生時の緊急連絡等で活用をしています。必要に応じて、これまで紙媒体でやりとりしていた内容を、電子メールでやりとりすることも可能です。

市のデジタル化を一層推進していけるよう、これらの方法を、各学校の実態に応じて積極的に活用するよう促していきます。

最後に、個人としてどのように紙の使用を削減していくかについてです。

紙の使用を削減するためには、デジタル化した媒体に柔軟に対応し、紙媒体でなくても目的が達成できるように、関係者が努力していくことが大切です。

デジタル化のデメリットとして、画面を閉じてしまうと情報が残らなくなってしまうことが考えられます。

例えば、行事の日時や持ち物、提出物などの情報を、関係者が確実に共有し、記録しておくことが大切です。

今後、幸手市としては、情報を発信する側として、デジタル化によるメリット・デメリットを検討した上で、市のデジタル化を一層推進し、できる限りの紙の使用削減を目指していきます。

吉田小学校 金澤義幸議員

幸手市のSDGsについての取組について伺う

吉田小学校6年生は総合的な学習の時間にSDGsについて調べており、その中で「今の自分にできることはないか」ということについて真剣に考えてきました。

私達のこれまでの具体的な取組としては、学校の畑で野菜を作り、給食でその野菜を使って食べたり、「大気汚染防止」「水の無駄遣いの防止」等、呼びかけるポスターを作成して、全校児童に向け啓発をしたりしてきました。

また、一人一人の取組から全体への取組へと考えを広げる中で、国や地方公共団体、企業レベルの取組として、SDGs「世界を変えるための17の目標」の7と11と13に関わることで、「各学校の体育館の屋根や校舎・体育館の南側にソーラーパネルを敷設し、さらには蓄電池を付ける。」という意見がまとまりました。

そこで、前述の取組について実現可能かどうかを含め、幸手市のSDGsの具体の取組について伺いたい。


回答:総合政策部長

幸手市のSDGsの取組みについてとのご質問ですが、吉田小学校6年生の皆さんが、総合的な学習の時間にSDGsについて学習され、「今の自分にできることはないか」と、真剣に考えてくださっていることについて、とてもありがたく、また、市といたしまして大変心強く思います。貴重なご意見をいただきまして、本当にありがとうございます。

まずは、ご提案いただいた「各学校の体育館の屋根や校舎・体育館の南側にソーラーパネルを敷設し、さらには蓄電池を付ける」という取組みが実現可能かということについて、幸手市の考えをお答えします。

幸手市の小中学校は、いずれも古く、劣化が進んでいるため、屋根などにソーラーパネルを敷設することは、建物への影響が大きく、とても難しくなっています。

今は、金澤議員を含む児童生徒の皆さんや先生方が安全・快適に学校生活を送れるよう、学校施設の修理などを行っていますが、今後は、長寿命化と言われるような、校舎や体育館などの建物の耐久性を高めたり、省エネルギー化や多様な学習形態が可能となる環境づくりを実施したりする中で、ソーラーパネルや蓄電池の設置が可能かどうかについても検討していきたいと思います。

続きまして、「幸手市のSDGsの具体的な取組」についてお答えします。

幸手市では、現在「総合振興計画」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」といった各種の計画に基づき、様々な取り組みを実施しています。

そして、これらの取組みを進めることが、SDGsの達成につながっていくものと考えています。

たとえば、今日の子ども議会の実施については、SDGsの17項目のうち4番目の「質の高い教育をみんなに」や、11番目の「住み続けられるまちづくりを」に関連し、また、児童生徒の皆さんが使う学校のトイレを洋式化したことは、6番目の「安全な水とトイレを世界中に」に関連している、といった具合です。

SDGsについては、国際社会と歩調を合わせ、国が推進しており、県や民間企業など、さまざまな主体による取組みが加速しています。このような状況から、今後、幸手市においても、このSDGsの理念を意識した取組みを積極的に推進していくことが重要だと考えています。

八代小学校 増田聖議員

幸手市の魅力をアピールする取り組みについて伺う

私たちのふるさと幸手が、子どもから大人までが楽しく、安心して暮らせるまちになってほしいと思っています。

また、幸手市をもっと有名にして、他市や他県の人々に「幸手に行ってみたい。」「幸手市に住んでみたい。」と思ってもらいたいです。

私は、幸手市の魅力アップとアピール方法を自分なりに考えてみました。

まず、幸手市の名物を増やすことです。

幸手といえばやはり「桜」です。

桜をイメージした名物を増やしたらどうでしょうか。

また、桜以外にも幸手市には様々な魅力があるので、それらを市内外に広くアピールするために、コミュニティー放送局を設置するのはどうでしょう。

地震や洪水の情報を素早く放送することもできるのではないかと思います。

そこで、幸手市のさらなる魅力アップとその魅力をアピールしていく市の取り組みについて伺います。


回答:総合政策部長

増田議員がおっしゃるとおり、幸手市の名物といえば、多くの皆さんが連想するのは権現堂堤の桜だと思います。権現堂桜堤は、桜まつりが開催されれば期間中に100万人以上の観光客が訪れ、関東でも有数の桜の名所となっています。

権現堂桜堤をはじめとする幸手市の魅力については、これまでも様々な方法でアピールしてきました。例えば雑誌やテレビで紹介したり、インターネットやSNSも活用しています。また、電車内や北千住駅通路、浅草駅屋外で映像による広告を行い、市外にも広くアピールしてきました。

幸手市の名物につきましては、増田議員がおっしゃるとおり、桜をイメージした名物が必要だと考えています。現在は、幸手市のお店や工場などの経営のサポートをしている「幸手市商工会」で、桜のお線香や桜のフレグランスオイルを販売しています。また、市内のお店でも、桜をモチーフにしたお饅頭やおせんべい、あんぱん、お酒なども販売されています。

このように、桜に関連した商品はいろいろ作られていますが、今後はさらに桜に関連する名物や特産品を増やしていきたいと考えています。

次にご提案いただいたコミュニティ放送局は、地域の話題や行政、観光、交通等の、地域に密着したきめ細かな情報等を提供する地域密着型メディアとして、平成4年1月に制度化されました。市内外にアピールするための大変有益な手段であり、また、災害時の情報伝達手段としても活用されておりまして、日本コミュニティ放送協会によると令和3年11月2日現在で、 337社が運営しています。

一方で、開局や運営に多額の費用が必要なことや、FM放送のため放送対象地域が狭いことなどの課題もあります。このため、市といたしましては、ユーチューブなどを活用したインターネット放送局やSNSによる情報発信などを含めて研究していきたいと考えています。

幸手市は、桜をはじめとする自然豊かな環境以外にも幸手宿を中心としたまちなかの魅力、皆さんが普段から学校給食で食べている美味しいお米などたくさんの魅力があります。これからも市内外の人に幸手市の魅力を知っていただけるよう魅力をさらに高め、積極的にアピールしていきたいと思います。

行幸小学校 平澤くるみ議員

市の名物品のPR活動について伺う

幸手市役所から発行されている「今日も幸手日和」を読ませていただき、幸手市には豊かな時間を過ごせる様々な場所や個性的で魅力的な人々がたくさんいることがよく分かりました。

そんな幸手市の取組みから、わたし達も地域のために何かしたいと考え、現在総合的な学習の時間で「行幸地区の魅力を伝える冊子づくり」を行っています。

さらに、話合いを深める中で、幸手市全体を盛り上げるために、沖縄県の紅芋タルトや広島県の紅葉まんじゅうのような、「幸手市の名物」となる食べ物があるとよいのではないかという意見がクラスの中から出ました。

その後、幸手市の名物を調べると「塩がま」や「太郎焼き」という名物があることがあることが分かりました。

しかし、クラス内でその存在を知っていた人は数名です。

食べたことがある人はとても美味しいと言っていたので、子どもへの知名度が低い現状が変わるといいと思いました。

そこで、市の名物品のPR活動についてお伺いします。

また、わたし達が作成中の冊子の作成後の活用についてのご示唆をいただくために、幸手市のPR誌である「今日も幸手日和」の作成後の活用のしかたについてもあわせてお伺いしたいです。


回答:市長

市の名物品のPR活動について、御答弁申し上げます。

まず、令和3年3月に発行した幸手市のPR冊子「今日も、幸手日和」をご覧いただき、ありがとうございました。

特に行幸小学校のみなさんは、発行当初からこの冊子を注目していただき、令和3年5月に秘書課職員と受託会社のデザイナーで、6年生に特別授業をさせていただきました。

この「行幸地区の魅力を伝える冊子づくり」は、地域の魅力を発信するだけではなく、行幸地区の魅力の再発見や今後の幸手市を考えるきっかけになるすばらしい取組だと思います。さらに、冊子の制作に関しては、クラウドファンディングで寄附を募り、発行を目指していると聞いております。多くの人の賛同と協力による制作は、みなさんにとってかけがえのない経験になると思いますので、私も完成をとても楽しみにしています。

さて、ご質問の市の名物品のPR活動についてですが、行幸小学校のみなさんのいうとおり、幸手市はおいしい食べ物が沢山あります。幸手市観光協会では、「幸手たべある記」という冊子をつくり、幸手市のおいしい食べものをジャンル別に紹介しています。「幸手たべある記」では、これまでに「大学生編」、「らーめん店編」、「パン屋編」、「幸手宿観光ガイド編」の4冊が発行されています。

コロナ禍でイベントが中止になってしまい、多くの人に冊子を手渡すことが困難な状況ですが、この冊子はインターネットでも公開されていますので、ホームページやSNSなどを通じて、PRしていきたいと考えています。

次に「今日も、幸手日和」の作成後の市の活用についてですが、現在は市内公共施設のほか、幸手駅の東西自由通路、また、埼玉県の滑川町にある森林公園等で配布し、市ホームページでも公開しています。「行幸地区の魅力を伝える冊子」が出来上がった際には、たくさんの人に見てもらうために、多くの場所に冊子を置いてもらい、さらに学校ホームページでも公開して、「だれでも」、「どこでも」、「いつでも」見られる環境を整えていただきたいなと思います。

なお、「今日も、幸手日和」も次の展開として、インターネット上に同様のコンセプトのページを作成し、さらにSNSを連動させるなど、「だれでも」、「どこでも」、「いつでも」幸手市の魅力を感じていただけるような情報発信を行いたいと考えています。

西中学校 唐紙舞議員

幸手市のバリアフリー対策について伺う

最近、幸手駅前が整備され、きれいになりました。

駅周辺の道路もとても歩きやすくなり、点字ブロックなどもきちんと整備されていて、誰もが安心して通れるようになったと思います。

しかし、駅から離れたところにある私たち西中学校周辺の通学路は、狭く複雑な道が多く、点字ブロックが途切れている場所が複数あります。

視覚障害者の方にとって、歩きにくいのではないかと日頃から感じていました。

また、先日、練習試合があり、自転車で移動した時、歩道が終わるところが急に凹んでいて、タイヤがはまって危ない思いもしましたので、すぐに対策を考える必要を感じました。

誰もが安心して通行できる道路環境づくりについて、幸手市としてはどのようにお考えでしょうか。

今後どのように推進していくのか伺いたく思います。


回答:建設経済部長

はじめに、「道路の凹み」について申し上げます。

市では、道路の凹みや穴について、みなさんからご連絡をいただいたものや、職員が気づいたものなど、大きなものから小さなものまで、速やかに直し、安全に通行できるように努めています。

唐紙議員の御質問にございました、タイヤがはまってしまった所は、学校の先生から場所をお聞きしました。

現地を確認したところ、埼玉県が管理している道路でございましたので、埼玉県に連絡しておきました。その際に、簡易的ではございますが、危険と思われる所は直しておきました。

危険な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。

また、通学路の凹みや穴については、毎日通っている生徒のみなさんからの情報がとても役立ちます。お気づきの点がございましたら、ぜひ教えていただければと思います。

続きまして、「道路環境づくりの市の考え方」について申し上げます。

市では、障がい者施策を総合的かつ計画的に推進するため、平成30年3月に「第3次障がい者基本計画」を策定しました。

この計画の中で、人にやさしいまちづくりを推進するため、「埼玉県福祉のまちづくり条例」などを参考に、新しく道路をつくる時は、ユニバーサルデザイン化やバリアフリー化の検討を行うこととしてございます。

例えば、幸手駅西口の駅前道路は、「都市計画道路 西口停車場線」と申しまして、都市計画法に基づき決められた、都市計画道路と呼ばれる、都市の骨格となる道路の一つです。

この道路は、車道のほか、歩道も作られており、唐紙議員もご存じのとおり、歩道に点字ブロックが設置されています。

現在は、途中までの道路工事が終わっていますが、今後、残りの工事を進める際には、同じようにバリアフリーの考えを取り入れて、歩道の点字ブロックも設置いたします。

今後も、市では、高齢者や障がい者、子どもたちなど、すべての市民が安全で快適な生活が送れるようにするため、誰もが安心して通行できる道路環境づくりを含め、公共公益施設のバリアフリー化を推進してまいります。

長倉小学校 高澤智大議員

幸手市の公共施設の老朽化対策とこれからの未来に向けた設備について伺う

公共施設の老朽化対策と魅力的な設備について伺います。

幸手市の公共施設の図書館や公民館は、建物の老朽化が進み、利用しづらくなっています。

実際に西公民館に行った際、白い外壁にひびが入っていて危ないと感じました。

そこで、図書館や公民館の建て替え工事をして、市民が安心して利用できるようにしていただきたいです。

また、これからの公民館がより魅力的になり、多くの市民の方に利用してもらえるようになるために要望があります。

各年代のニーズに合わせたサービスや設備を整えてくれると嬉しいです。

僕は、学習しに行った際に無料で飲み物が配られたり、ビデオやDVDが楽しめるスペースがあると嬉しいです。

また、様々な企画展やプラネタリウムなど、簡単ではないと思いますが、そんな設備があったら、今までよりももっと魅力的な公民館となり、多くの市民の交流の場となると思います。

そして、地域の輪がさらに広がると思います。

以上の2つについて幸手市の現状の取り組みとこれからの計画について伺います。


回答:教育部長

「幸手市の公共施設の老朽化対策とこれからの未来に向けた設備について」御答弁申し上げます。

まずは、高澤議員が、普段、学習のために西公民館を利用されていることをとても嬉しく思います。

御質問をいただきました公民館をはじめとする公共施設の多くについて、幸手市では昭和40年代後半から50年代にかけて、当時の人口急増を背景として集中的に建設してきた経緯があります。

建物の寿命は、おおよそ60年と言われていますが、これらの公共施設は、既に建設から40年近くが経過しており、高澤議員の御質問にございます西公民館のように、外壁のひび割れなどの老朽化も見受けられ、適宜修理を行っています。

今後は、これら年数の経過した施設については、大規模な修理や施設の建替えを行っていくことになりますが、これには多くのお金がかかります。また、人口減少や学びのニーズなども変化してきています。

そのため、今後の人口減少社会を見据え、公民館などの公共施設のいくつかは集約や複合化によって新しい社会に適応できる魅力ある施設にしていくという計画をしています。

現在は、皆さんのような若い世代のために、どのような施設にしていくべきか検討をしているところですが、今後も利用していく施設については、利用者の皆さんが安心して利用できるよう、施設の改修や建替工事をしっかりと行っていきたいと考えています。

市内に5つある公民館では、書道、将棋や囲碁、絵画、音楽などの様々なクラブ活動に利用していただいているほか、高澤議員の御質問のとおり、多くの市民の方に利用していただきたいことから、公民館主催の講座も開催しています。

公民館は、生涯学習の拠点となっており、学校で教科などの学習をするだけでなく、生涯にわたって家庭や社会の中でもさまざまなことを学び続けるための施設です。

幅広い市民の方が生涯学習に取り組めるよう、例えば、小・中学生の皆さんは学校や習い事などを考慮して開催時期を夏休みにしたり、親子で参加できる体験型イベントを実施したりと、それぞれの講座は、対象年齢に応じて開催時期や内容を検討し、より多くの方が参加できるように創意工夫して実施しています。

また、公民館の入口付近には、小・中学生の書道や絵画作品を展示することで、皆さんが頑張っている活動成果を市民の方に知ってもらえる機会とするなど、様々な企画展も実施しています。

今後もいろいろなアイデアを取り入れた講座や企画展を実施していくことで、幅広い世代の方が利用する公民館にしていきたいと考えています。

次に、公民館の設備についてです。プラネタリウムについては、現在の公民館施設の規模などを考えると新たに設置することは難しい状況です。

また、自動販売機を設置し、飲み物を提供しており、学校と同様に飲み物の持込みも可能となっています。

また、ビデオやDVDが楽しめるスペースについては、公民館にはありませんが、図書館にはDVDが視聴できるオーディオコーナーがあり、静かな環境で学習できる学習室もあります。

公民館でも、図書コーナーにおいて、読書や学習をすることができますので、引き続き利用してほしいと思います。

御質問にありました各設備につきましては、今後、公民館の建替えや大規模な改修をする際には、高澤議員からの御意見も参考にして、魅力的で多くの市民の交流の場となるような設備を備えた施設を検討・計画していきたいと考えています。

さかえ小学校 福田晶菜議員

幸手団地内の防犯カメラの設置及び街灯の増設計画の要請について伺う

本校の多くの児童が住んでいる幸手団地内は死角が多く、街灯も少ないために暗い雰囲気です。実際、不審者が出ることも多く、私たちの学級の多くの児童が不審者に遭遇したことがあります。

令和3年度の10月だけでも、幸手市内での犯罪認知件数は346件にも上っています。幸手市の人口当たりの犯罪率は、埼玉県63市町村の中で、15位と、非常に犯罪の多い市であることが調べてわかりました。

また、団地内の交通事故も多く、交通事故が一番起こる月が、12月であることも陽が出ている時間が短いからではないでしょうか。

さらに、幸手団地にはごみの違法投棄が多く、カラスがごみをあさっています。カラスは深夜十二時より起きているため、夜中の違法投棄によって道が汚くなることが想定されます。

そこで、幸手団地内に防犯カメラを設置し、常に人の目があるという意識付けを行い犯罪、違法投棄の抑止になればよいと考えます。

そして、現在街灯の数が少ないので、街灯の本数を増やして、団地内を明るくし、冬でも明るい幸手団地がつくれればよいと感じたので、この2点につきまして、UR都市機構(幸手団地)に要請していただければと思います。

楽しいものを建設しても、命を落としてしまったり、気持ちよく生活できなかったりすれば全員の「笑顔」は見られません。この点について市のお考えを伺いたいと思います。


回答:市民生活部長

「幸手団地内の防犯カメラの設置及び街灯の増設」について、ご答弁いたします。

まず、福田議員には幸手市の犯罪認知件数などについて調べてくださって、ありがとうございました。

また、地区内に防犯カメラの設置や、街灯を増やすことで、犯罪の発生を防ぐという、具体的なご提案もいただき、感謝いたします。

福田議員のご質問のとおり、幸手団地はUR都市機構が所有しており、敷地の中の建物や公園、街灯などの管理を行っています。

ご提案くださった防犯カメラの設置や街灯の増設は、地域の防犯や、暮らしやすい環境づくりのために、効果が期待できると思いますので、市役所からUR都市機構にきちんとお願いいたします。

市民のみなさんが、安心して暮らせる環境を作ることは、幸手市にとって、とても重要な課題です。そのためには、犯罪や事故の発生を出来るだけ減らしていかなくてはなりません。

皆さんが毎日登校するときに、地域や学校、保護者のみなさんが、道路や交差点で、見守り活動をしてくださっていますが、市内ではこのように、多くの方のご協力により、さまざまな防犯活動や交通安全運動が行われています。

市役所でも、防犯パトロールや街頭広報活動を実施したり、防災行政無線で振り込め詐欺への注意を呼びかけるなど、警察署と協力して防犯活動を進めています。

今後も、このような取り組みをしっかり行って、ご質問にありましたように、市民の皆さんがいつも笑顔で、気持ちよく生活できるような街にしていきたいと考えています。

また、市では防災行政無線を使って、夏場は午後5時に、冬場は午後4時に、交通ルールを守って家に帰るよう、放送しています。

この放送は、みなさんもお聞きになったことがあると思いますが、新たに市内各小学校のご協力により、児童のみなさんに、帰宅の呼びかけを行っていただくことになりました。

児童のみなさんの声を流すことで、放送がより身近に感じられ、早く家へ帰りましょう、というメッセージもしっかり伝わると思います。

また、市民のみなさんの、防犯や交通安全に対する意識を高めることにもつながると考えているところです。

最後に、議員のみなさんにお願いがあります。

暗い夜道では、犯罪や交通事故に遭う可能性が高くなります。

日ごろから、十分注意し、防災行政無線の放送が流れたら、日が暮れる前に、すみやかに帰宅するよう心がけてください。

また、人気のない場所や、危険な場所には近づかないようにしてください。

これからも、多くの市民の皆さんのご協力をいただきながら、様々な防犯対策を進め、市内の犯罪を少しでも減らしていきたいと考えていますので、皆さんのご協力をお願いします。

さくら小学校 安齊心望議員

ごみ問題の対策について伺う

学校の授業やテレビでSDGsについて学習し、みんなが笑顔で暮らすためには環境を守らなければならないため、ごみを減らす必要があると考えました。

ごみ問題は技術が発展し、便利になった分、テレビや冷蔵庫などの頻繁な買い替え、過剰包装、使い捨て商品の増加、生活雑貨など安い価格で入手可能になったため、ものを大切にしなくなったことが原因です。

2019年度の日本のごみ総排出量は年間4274万tにも上り、東京ドームに例えると約115杯分もの量を廃棄していることになります。

幸手市では、2018年度の総排出量が14884t、2019年度の総排出量は14997tと増加していることが分かります。

実際に名古屋市では、ごみ処理場の焼却量の限界から、「ごみ非常事態宣言」を出し、市民にごみ問題について知ってもらい、対策をしてごみの総排出量が減少したという事例があります。

私自身、古くなったバスタオルを雑巾にして利用するなどごみを出さない取り組みをしています。

ごみの排出量が増加している幸手市の環境を守るために、一人でも多くの市民にごみ問題について知ってもらい、ごみを増やさない工夫をする必要があると考えます。

そこで、一人一人がごみを増やさないために、対策を市の放送やホームページで広めるとよいと考えます。

また、幸手市の公式クックパッドでたくさんのレシピや食材を長持ちさせる方法を広めたり、フードドライブを実施したりしてごみ問題の原因の一つである食品ロスを減らす取り組みや、名古屋市のように「ごみ非常事態宣言」のようなものを出して市民にもっと身近にごみ問題について考えるきっかけを作ってほしいと考えているのですが、ごみ問題の対策についての市のお考えをお伺いします。


回答:市長

それでは「ごみ問題の対策」について、ご答弁いたします。

安齊議員のご質問にもございましたが、幸手市のごみの収集量は令和元年度から増加傾向にあります。これは、新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの方が外出を控えたことから、家庭ごみの排出が増えてしまったものと考えられます。

現在、幸手市は隣の杉戸町と共同で燃えるごみを処理していますが、幸いなことに非常事態を宣言するほど、厳しい状況にはなっていません。

しかし、ごみの量が増えることは、決していいことではありません。

ごみの量が増えると、安齊議員がおっしゃるように、私たちの身の回りの環境に、悪い影響が出てしまうからです。

また、ごみの処分のために、多くの経費も必要になってしまいます。

そこで幸手市では、ごみを減らすために「4R運動」を進めています。

「4R」とは、「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」の4つの言葉をまとめた言葉です。

それぞれの言葉の意味は、お手元の資料をご覧ください。

安齊議員は、バスタオルを雑巾に再利用されているということですが、普段からごみの減量にご協力くださり、ありがとうございます。

幸手市では、この「4R運動」を多くの方にご理解いただき、実践してもらうために、「混ぜればごみ、分ければ資源」を合言葉に、今後も積極的にPRを進めていきたいと考えています。

また、缶・ビン・ペットボトルや、紙類・布類を再資源化するために、ごみの分別収集を行うとともに、ご家庭で生ごみを肥料にできる容器を購入された市民の方や、資源物を回収する団体に対し、補助金を交付して、ごみの減量を進めています。

さらに、ご家庭で使いきれない食品類を持ち寄り、必要なところに寄付する「フードドライブ」につきましては、今年度はじめて、市役所などで実施しました。

このような取り組みを、さらに充実させていきたいと考えています。

ごみを減らしていくためには、市民のみなさん、お一人おひとりのご協力が欠かせません。

もっと身近に、ごみ問題について考えていただくために、ごみを減らすことの意義や、幸手市のごみ処理の現状を、ホームページやSNS、広報さってなどでお知らせしたいと思います。

そして、ごみを減らす取り組みを、多くの方に実践していただくことで、ごみの減量化を進め、いつまでも自然が豊かで、快適に生活できる街にしたいと思います。

みなさんも、幸手市の未来のために、ごみの減量化にご協力ください。

子ども議会懇談会

子ども議会終了後、今回の議会についての懇談会を行いました。

子ども議員の皆さんからは、「自分の意見を伝えることができてよかった」「市の取り組みや対策を知ることができた」「ほかの小中学校の皆さんの質問を聞いてとても勉強になった」「幸手市の未来が楽しみになった」といった感想があがりました。

懇談会のようす

教育長からは、「自分たちで調べ、根拠や論拠を明確にしながら、質問していることがとても印象的でした。課題解決のために自分たちの取組や、こんな風にしたらいいのではないかという具体的な提案もいただき、児童生徒の幸手愛の強さに感動しました。」との講評がありました。

子ども議員からの質問の質の高さや、このまちを魅力あるものにしたいという強い市民意識が伝わる有意義な議会となりました。子ども議員の皆さんは、市への自分達の意見や希望を提言することにより、市政への関心がさらに高まった様子でした。

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