帯状疱疹にご注意ください
水痘(みずぼうそう)にかかったことがある方なら、誰でも発症する可能性があります。加齢や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下すると、神経節に潜んでいたウイルスが再び活動を開始し発症します。
発症率は50歳以上で増加し、日本人では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。また、帯状疱疹後神経痛(皮膚の症状が治まった後の長期間にわたって続く痛み)への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。
症状
ピリピリと刺すような痛みから始まり、続いて小さな水ぶくれと発疹が、体(多くは上半身)の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れます。皮膚が正常に戻るまでには1か月程度かかります。
治療
原因となっているウイルスを抑える「抗ウイルス薬」と、痛みに対する「痛み止め」が中心となります。帯状疱疹だと気づかずに治療が遅れた場合には、帯状疱疹後神経痛に移行する可能性が高まります。
症状が軽くても、早めに医療機関を受診しましょう。
予防
●食事や睡眠をきちんととる
●疲れたら休息する
●適度な運動を心がける
●帯状疱疹ワクチンを接種する(50歳以上)
生ワクチンと不活化ワクチンがあります。費用は全額自己負担です。詳しいことは医療機関でご相談ください。
更新日:2022年12月15日