市長所信表明

令和元年第4回市議会定例会 市長所信表明

木村純夫市長が、令和元年第4回市議会定例会(令和元年11月29日)において、所信表明を行いました。

内容は次のとおりです。

 

【所信表明全文】

私は、去る10月6日に執行されました幸手市長選挙において、多くの市民の皆様のご支援を賜り、第10代幸手市長として新たに市政を担わせていただくことになりました。今後は、市長としての責務を全うし、市民の皆様の負託に応えるために、市政の改革を進め、未来志向の街づくりを進めてまいりたいと考えております。どうぞ議員各位におかれましては、格別のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

それでは、ここで市長就任に際し、市政運営に関する私の考えを述べさせていただきます。

まず、当市の状況についてでございますが、幸手駅橋上化・東西自由通路及び西口駅前広場や古川橋架替事業といった大規模事業により、基金残高の大幅な減少、地方債残高の増加など、大変厳しい財政状況となっております。

基金残高につきましては、平成26年度末の約35億円を境に年々減少し、平成30年度末では約10億3千万円、うち財政調整基金は約6億2千万円まで減少しております。

また、地方債残高につきましては、平成30年度末では140億2,532万円となり、今後において義務的経費比率を押し上げるとともに、将来負担比率を上昇させるなど、財政の硬直化を招く要因となることが明らかとなっております。

こうしたことに加え、今後、歳入面では生産年齢人口の減少による市民税の減少、歳出面では、社会保障関係経費の増加、老朽化した公共施設・インフラの更新需要の増大など、更なる厳しい財政運営が予想されます。こうしたことから、私は「急激な人口流出」と「財政基盤の弱さ」について、本市が早急に取り組むべき深刻な課題と捉え、幸手市政全てを総点検し、公正、公平をベースに、費用対効果や市民ニーズ等を検証しつつ、各種事業の継続や変更、廃止も含め検討し、この危機を突破してまいります。そして、市民の皆様が、幸手市の将来に希望を持っていただけるよう、中長期的な視点にたって持続可能な市政運営ができるよう全力で取り組んでまいります。

そのためにも、私は「市政一新」を市政運営の基本に掲げ、4つのプランをお示しし、厳しい財政状況ではありますが、様々な課題を克服し、未来志向の街づくりを進めてまいります。

まず、1つ目は「教育・子育て支援事業の刷新」です。

未来志向の街づくりを進めるためには、子どもたちが健やかに成長できる環境づくり、子どもたちが輝く教育の推進が必要です。このため、市の責務として、より高い倫理観と豊かな人間性を併せ持つ、魅力あふれる人材の育成、社会において自立的に生きていく力の育成、社会貢献・社会で活躍できる人材の育成、更には海外で飛躍しえる人材育成のための基礎教育を行い、県内トップレベルまでの学力の引き上げに取り組んでまいります。

また、安心して子育てできる環境を整備することにより、人口減少に歯止めをかけ、若い世代の定住促進を図ってまいります。さらに、子育てしやすい環境づくりのひとつとして、就学前の子育て支援の充実を図るべく、幼稚園・小学校の運営を一貫して行う幼・小一貫教育の検討を行うとともに、幼児期における公教育のあり方の一環として、公立幼稚園の廃止については見直しを検討してまいります。

2つ目は、「医療・介護・福祉の見直し」です。

人生百年時代を迎えた今、すべての市民の皆様が住み慣れた地域で充実した毎日を送れることが望まれております。そのためには、健康・スポーツ・文化活動の更なる推進を図り、市民の皆様が健康で元気に、そしていきいきとお過ごしいただけるよう、様々な事業を展開してまいります。

また、医療や介護、福祉に関しましては、市民ニーズを的確に捉え、様々なサービスを安心して受けられるよう、地域包括ケアシステムの更なる推進を図ってまいります。更には、老人保健施設の設置を積極的に支援するとともに、特別養護老人ホームの増床を進めるための施設の設置基準の見直しを国や県に対して強く働きかけるなど、介護が必要になった際にもご安心いただけるよう、施設の整備にも取り組んでまいります。

3つ目は、「公共施設の再編、整備」です。

市の各公共施設は、老朽化が進み、一斉に更新時期を迎えております。加えて、市民のニーズに応えた公共施設であるかについても検証を行うことが必要であると私は考えております。このため、様々な視点から検証を行い、防災拠点となる市役所庁舎をはじめ、公共施設の集約、再編、長寿命化など、中長期的な計画に基づき、整備を進めてまいります。

また、市民の皆様から信頼される人材の育成とともに行政組織の活性化を図るための施策を検討・実施してまいります。

多くの皆様からご要望をいただいておりますデマンドバスにつきましては、今後、改めまして、利用者の皆様等からのご意見を参考にさせていただきながら、より良い公共交通となるよう見直しを行ってまいります。

4つ目は、「災害・くらしに強い街づくり」です。

近年、地震や豪雨など、各地で大規模な災害が発生し、今年10月の台風においても、改めて、災害への迅速適切な対応が必要であると痛感したところでございます。自然災害への防災だけではなく、防犯や交通安全などに対応するための危機管理組織の見直しを行うとともに、職員、そして市民の皆様の危機管理意識の向上に努めてまいります。なお、災害時に避難所としての役割を持つ小・中学校の体育館へのエアコンの設置や、浸水被害を軽減するための調整池の設置等につきましても、様々な視点から課題を抽出し、検討してまいります。

また、現在、進めております幸手駅西口土地区画整理事業を更に推進するとともに、西地区における都市計画道路網を整備し、生活環境の向上を図ってまいります。

以上、私の市政運営方針を述べさせていただきました。

万葉集の大家で、新元号「令和」の考案者と言われております、中西進先生は、こう述べています。

 

中国では、「羊(ひつじ)」は、最高に価値のあるもの。それに「我(が・われ)」をつけたのが「義(ぎ)」です。この「義」を身に付けた人間は「義人(ぎじん)」と言います。更に、この「義」に「言(ごんべん)」をつけたものが「議」です。

議会での議論と言うのは、じっくり話し合うことであり、これが美しい私たちの世界を作ることになります。

 

私は、「未来志向の街づくり」「市民本位の行政」の実現に向けて、誠心誠意、議員の皆様と議論を尽くし、全力で取り組む所存でございます。議員の皆様におかれましては、ご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、市長就任に当たりましての所信とさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和元年11月29日 幸手市長 木村純夫

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更新日:2019年12月03日